学級づくりは最初が肝心

もう10年ぐらい前の話です。私の長男が小学校4年の最初の授業参観で、ベテラン担任から聞いた話です。「学級作りは最初の3日間で決まります。子どもたちになめられたらおしまいです」と言っていました。小学校なら、高学年になればなるほど、最初の子どもたちとのかかわりが大切になってきますね。

 

こんなやり方がいいという模範解答はいくつかあるのでしょうが、ここは、各先生の腕の見せどころですね。

 

前年度の担任から事前に一人一人の好きなことや得意なことを聞いておき、初日に出席を取りながら一言加える先生がいます。「自分のことを知ってくれているという安心感があれば、授業で自分から発言できたり、正直に分からないと言えるようになったりします」とその先生は言います。

 

また、自己紹介で緊張を解きほぐすために、ミニゲームを取り入れる先生もいるとか。

 

「初日に何を伝えるか、どんな活動をするかといったことも大切ですが、なぜそれをするのか、目的や意義を考えることも必要です」とある校長先生が指摘しています。どちらにしろ、春休み期間中に、どれだけ準備をしたかが鍵になりますね。

 

興味深い活動を見つけました。ある小学校では、保護者に文書で、子どもたちに期待する姿を尋ね、子どもたちと保護者から挙げられた考えを教室に貼り出しています。

 

「こんな5年生になって欲しい」では、「友だちを大事にする」「自分に負けない」「大きな声で挨拶や返事ができる」「自ら進んでチャレンジする」「自ら考え行動できる」など、まだまだたくさんありますが、保護者を巻き込むやり方は、なかなかいいですね。

 

今日も、保育園には、卒園児の小学1年生が遊びに来ました。クラスと担任の先生の名前を聞くのですが、「もう国語やったよ・・」「給食はまだ始まっていない・・・」など、色々な話が出てきます。初めての小学校生活が楽しくスタートできるかどうかは、担任の手腕にかかっているといっても過言ではありません。

 

新年度を迎え、日本全国・・・担任の先生方の活躍を大いに期待します。