幼児期の終わりまでに育ってほしい具体的な10の姿

昨日の保育参観で、保護者へまじめな話を1回だけしました。それは、この4月から施行されている、「新・保育所保育指針」についてのお話です。

 

この指針が、いわば、保育園の子どもたちの目標となる姿のバイブルとなるのですが、今回の改訂でのポイントは、大きく3つあります。

 

1、保育所も幼稚園もこども園も「幼児教育」を行う施設として統一された

 

保育園は、厚生労働省が管轄する福祉施設という位置付けに対して、幼稚園は文部科学省が管轄する教育機関です。保育園によっては、「うちは幼稚園じゃないので、勉強はしません」と豪語する保育園もまだあります。

 

しかし、新指針では、保育所も幼稚園もこども園も「幼児教育」を行う施設と統一されたのです。ホワイトきゃんばすの「幼児教育」の一つの例が、寺子屋です。

 

2、「非認知能力」(我慢する・粘り強さ・積極性)を友だちとのかかわりで身につけることが重要であるとうたわれた

 

小学校に入学し、義務教育がスタートすると、教科書を使用した「認知能力」を高める授業が中心となります。それゆえに、幼児期に、しっかりと「非認知能力」を身につける必要があるという内容です。ホワイトきゃんばすは、異年齢保育ですので、ベストな環境であると言われています。

 

3、「幼児期の終わりまでに育ってほしい具体的な10の姿」が明記された

 

具体的に10の姿が明記されたのは、画期的なことです。下記10項目は、「できるできない」「他の子と比較」ではありません。10の姿に対して、一人一人の子どもたちが、どんな育ちをしているか・・・がねらいです。

 

①健康な心と体②自立心③協同性④道徳性・規範意識の芽生え⑤社会生活との関わり⑥思考力の芽生え⑦自然との関わり・生命尊重⑧数量・図形、文字等への関心・感覚⑨言葉による伝え合い⑩豊かな感性と表現

 

お気づきになりましたか。この10の姿の中で、「⑧数量・図形、文字等への関心・感覚」以外の9項目が「非認知能力」です。他の園児との関りや遊びを通じて、子どもたちの10の姿を伸ばしていくことが、保育園や幼稚園、子ども園での幼児教育に課せられた課題となるのです。

 

「10の姿」の具体的な内容は、今後のブログの中で、触れていきます。