現代の国語

 今日は、朝から雨ふりとなってしまったので、父の日プレゼントの制作をしました。パパの似顔絵を描くことと、ネクタイのデザインをアップです。個性があふれるデザインが揃いました。ハート型や星型に、ネクタイに素敵な絵を描く園児もいます。パパのネクタイを観察している園児もいます。

 

さて、国語の授業というと、皆さんどんなイメージを浮かべますか。「羅生門」を読んだ・・・といった、教科書に載っている文豪の著作を精読する、さらに言えば、生徒自身が読むのではなく、研究された内容を語る教師の話を聞く・・・教師の整理した板書をノートに書き写す・・・プリントの穴埋めをする・・・のような授業を思い出す人が多いと思います。

 

国語の試験で、「この文章で、作者が何を訴えたいのか答えなさい」のたぐいの問題では、「作者に聞いてないのになんでわかるの?」と疑問に思ったことはありませんか。虎の巻とかアンチョコと呼ばれる、教師の指導用の教科書には、模範解答が1つだけあるのです。でも、漢字ならともかく、このような問題で、答えが1つだけというのは、おかしな話ですね。

 

2020年に高校の学習指導要領が変わります。「国語」は、「言語文化」と「現代の国語」の2つが必修となります。「言語文化」は、今までの国語の延長ですが、今日は「現代の国語」についての話です。

 

今までのように、教師が黒板に立つ一斉授業ではなく、生徒同士の対話を十分に取り入れ、一人の考察では考えつかない、思考の深さ、広さを他者と語り合うことで獲得できることを体験させる授業が、「現代の国語」の目的だそうです。

 

つまり、高校の勉強が、将来の社会で役に立つと実感させる科目にしなければならないのです。アクティブラーニング式の授業となるのでしょうが、考え方は理解できても、どう実践すればいいのか・・・ここが問題です。

 

これは、ある意味スポーツと同じと言えます。競技のやり方を聞くだけでは、上手になりませんね。実際に練習して、経験を積まなければ、試合に勝てません。

 

「現代の国語」も同じで、教師中心の授業ではなく、一人一人が他者と対話し学び合う学習者中心の授業を作っていかねばなりません。教師自身が「授業の正解」に導くのではなく、どんな展開や答えになっていくのか・・・楽しみながら、進めることの積み重ねが大切になってきますね。

 

大人になって、社会に出てみると、他者とどう折り合いをつけるか・・・というシーンは、いくらでも経験します。新たに始まる「現代の国語」は、若者が世の中を生きていくうえで、とても意義ある授業となるのです。