卒園児運動会を応援

小学校の秋の運動会が始まりました。今日は、小3、小2の合計3人の卒園児が通う、さいたま市立宮前小学校の運動会に行きました。午後からの9種目を、他の小学校に通う卒園児2名と年長園児2名を連れて応援です。

 

宮前小学校には、園児の兄や姉、そして、来年4月には、ホワイトきゃんばすから5人の園児が入学します。

 

さて、宮前小学校に通う卒園児3名は、同じ白組で席も近かったので、私たち応援団が、その後ろに陣取ります。

 

「がんばれ!〇〇ちゃん・・・〇〇くん・・・○○ちゃん・・・」と、応援する4人の声があまりにも大きくて、まわりの保護者が一斉に振り返ります。(笑)

 

少しうるさい応援団ですが、こうして卒園児を応援する後輩や仲間たちを見ていると、卒園後も繫がっている子どもたちに、おやじ園長は、うれしい気持ちでいっぱいです。保育園にかかわる多くの保護者とも話ができました。

 

「園長先生こんにちわ・・・」とある保護者から挨拶されます。「今のママ・・・誰だったかな?」と思い出そうとすると、年長女子が、「一時預かりの〇〇ちゃんのママだよ」と教えてくれます。子どもの記憶力にはかないませんね。(笑)

 

さて、今日の目的は、応援だけではなく、年長2人には、小学6年生のクラス対抗リレーをしっかりと見て学ぶことです。今日の2人は、保育園の運動会の最終種目「紅白対抗リレー」のアンカーを走る二人です。普段は仲の良い二人ですが、練習になると、火花バチバチのライバルとなるのです。

 

ライバル二人が学んだのは、バトン渡しです。バトンを受ける児童が、後ろを見ないで、手だけを伸ばして走り始めます。そして、バトンが手に触れた瞬間に、ギアが入ります。見事なバトン渡しを行う児童が、何人もいました。保育園では、バトンでなくリングを使いますが、考え方は同じです。

 

ライバル二人は、いかに早く走るか・・・だけを考えていましたが、バトン渡しがレースの勝敗を分けることに気がついたようです。また、男女が混合で走るのですが、4組のうち1クラスは、アンカーが女子でした。ライバル二人は女子ですので、小学生になっても男子には負けないぞ!という自信にもなったようです。

 

私にとって、小学校時代のクラス対抗リレーには忘れられない思い出があります。私のクラスの6年3組が男女ともに優勝したのです。それには理由があります。運動会の1か月前から、早朝練習を毎日行い、体育の時間はずっとリレーの練習です。道徳の時間も通常の教科もグランドが開いていれば、練習三昧です。

 

担任の星野先生は、走力には個人差があるが、バトン渡しは練習すれば全員が上手になれると考え、バトンの練習にかなりの時間が使われました。そして、当時は5組までクラスがあったのですが、見事に男女優勝となったのです。「つらいことに耐える力」「がんばる気持ち」「チームワーク」「仲間と成し遂げる達成感」などなど、今で言う非認知能力が大いに鍛えられました。そして、40年以上経った今でも、忘れることはありません。

 

保育園の運動会は、子どもたちが、楽しく笑顔で行うことが一番の目的ですが、勝負がつく競技がたくさんあります。今行っている練習からすでに、子どもたちの成長の種は蒔かれているのです。

 

お昼寝が終わる午後3時に、応援団は保育園に戻ると、さっそく園児たちに、小学校の運動会の話をしていました。ホワイトきゃんばすでは、在園児から卒園児までのバトンリレーがしっかりとおこなわれていると・・・うれしく思いました。