子どもとの距離感

今日は、秋晴れの気持ちいい天気の下で、屋上遊びを満喫しました。園長の畑仕事に、さっそくファーム大好き園児たちが集まってきました。玉ねぎを植えるマルチシートを敷く作業を手伝ってもらいます。

 

すると、土の中から大きな幼虫が出てきました。虫を触るのもまったくへっちゃらの5歳男の子が、すぐに幼虫を手に取り、「みんな・・・幼虫を捕まえたぞ!」と、自慢の口調で園児たちを集めます。しかし、幼虫も黙っていません。男の子の手に、ウンチをして反撃をしていました。(笑)

 

さて、よく、新人教師の意見として聞かれるのが、「私は、できれば生徒たちと友達のような関係になって、彼らの悩みや分からないことに気軽に相談に乗れる教師になりたいと思っています」というコメント・・・

 

また、我が子に、「親子だけど、兄弟のような友達のような関係になりたい」という親もいますね。

 

しかし、友だちのような関係になってしまうと、教師と生徒の関係も、親子関係でも、威厳を保つことができなくなるのでは・・・と心配になりますね。そこら辺の距離感やバランスのとり方は、難しいところです。

 

ある小学校の先生は、児童からは、兄のような存在で慕われていますが、何が良くて何が悪いのかのルールをしっかり決めているそうです。「人の物を許可なく触らない」というルールがあり、勝手に教師の筆箱を触っている子がいた時には、「どうして勝手に触っているのか・・・どんなルールだったの?」をしっかりと話をするそうです。

 

こんな積み重ねがあって、子どもたちは、言葉遣いに気をつけるようになったそうです。実際の友達に話をするようなことは、当然ありません。

 

信頼関係がベースで、結果、友達のような関係ならいいでしょうが、形だけ「友達」であるなら、子どもは悩みを打ち明けてくれるわけではありませんね。

 

「この人に悩みを打ち明けてもいい・・・」という相手は、「私の話を聞いてくれる」「私に寄り添ってくれる」と子どもが思ってくれるかどうかです。友達だからではありませんね。厳しい先生でも親でも、子どもから、ちゃんと思われていれば、悩みを打ち明ける対象になります。

 

子どもとの距離感は、難しいですが、「私の話を聞いてくれる・・・」と思わせることが重要で、スタイルは色々あっていいのです。