子どもたちに任せる

昨日から、屋上では「大なわとび」を楽しんでいます。縄の下に入る勇気と飛ぶタイミングが難しいので、年長年中園児の中でも、数人しかチャレンジャーはいませんが、12回連続が、今のところ一番です。

 

今日は、飛ぶだけでなく、縄をまわすことも園児が経験しました。近いうちに、子どもたちだけで、大なわとびが出来るようになるでしょう。

 

さて、今日はある新人教員の話です。この先生は、「子どもの反応を大事にした授業づくり」を意識し、「こう話したら、〇〇君はどう言うと思う?」「こう言われたら、どう返す?」という授業計画をしっかり立てます。

 

しかし、子どもたち相手の授業は、計画通りにいきません。「子どもの反応」を想定して立てたつもりだったのに、それは「自分に都合の良い反応」でもあったそうです。授業で子どもたちから想定していない意見をつい否定してしまったこともあったとか。

 

その時の子どもの落ち込んだ表情から、「自分の描いたレールに乗せようとしてしまった」と反省します。

 

これは、学校に限ったことではありませんね。民間企業でも、チームリーダーが、会議などで部下と戦略を議論する場合も、意見を聞くふりをしているだけで、最後は、自分の結論に持っていくことなど、よくあることです。私も、よくこれをやりました。しかし、結果的には、メンバーが自分で決めたことではないので、チームのモチベーションが上がらないのです。

 

子どもたちは、当然、先生から影響を受けるのですが、それ以上に、同じクラスの生徒から影響を受けて成長していきます。保育園での子どもたちの成長も、他の園児から受ける影響力が大きいのです。

 

アクティブラーニング型の授業は、先生が決めた結論に、子どもたちを導くのではなく、先生は、「舞台演出家」に徹し、結論は、子どもたちの意見に委ねるのが正しい授業と言えるでしょう。

 

ただし、勘違いは禁物です。「子どもたちに任せる」ことは、子どもたちをほったらかしにすることではありません。先生は、子ども一人一人が持つ力を把握しなければなりません。そこで、はじめて、子どもたちに任せることが見えてくるのです。

 

どうですか・・・人に任せることはとても大切なことですが、「何をどう任せるか」が見えていないと、できないことですね。