オランダの教育法に注目集まる

3年くらい前から、オランダに200校を超える「イエナプラン」スクールの勉強会に参加しています。このブログでも、何度も取り上げていますが、この4月に、ついに、長野県佐久穂町に、日本で初めてのイエナプランを取り入れた、大日向(おおひなた)小学校が開校します。

 

勉強会に参加した当初は、「いつか、日本にも異年齢のイエナプラン校が誕生すればいいなぁ~」くらいに思っていたぐらいでしたが、いよいよ現実となるのです。大日向小学校は、1年生から3年生、4年生から6年生に分けて異年齢で学級を編成します。

 

国語や算数、実技教科は、教師が1週間単位で課題を示し、児童が自分が学びたい内容と併せて計画を立てます。社会科や理科は学校全体のテーマの下、児童たちが協力して学習するという内容です。

 

アクティブラーニングをはじめ、今後求められる学び方に通じていることは、間違いないところですが、導入にあたっての教材開発や評価の仕組みなど、オランダのコピーではなく、日本に会った仕組みを今後作り上げていくことが大切です。

 

さて、大日向小学校は、私立の小学校ですが、このイエナプランを公立学校で導入を考えている自治体が出てきたのです。

 

名古屋市では「一斉授業が限界にきている現状がある。勉強会をしながら対応していきたい」と、動き始めました。

 

また広島県の教育委員会でも、教育長自ら、オランダのイエナプラン校を視察し、導入を検討しているそうです。

 

日本の学校の先生の中には、すでに、自分のクラスで、自分なりのイエナプランスタイルで、一斉授業ではなく、子どもたちが全員参加し、個々の成長を尊重する対話型の授業を行っている先生がたくさんいます。そんな動きが、教育委員会という組織を動かすようになってきたのです。

 

大日向小学校では、1回目の募集に約50人の応募があったそうです。現在は、第2回の応募を行っています。ホワイトきゃんばすの中にも、物理的な条件とお金の面がクリアできるならば、我が子が小学生になるタイミングで、長野県に移住したいという保護者もいます。

 

オランダの「イエナプラン」という教育法・・・興味をもってもらいましたか。