九州プロレス

今日も寒い朝ですね。都心部では、雪が降っているようです。さいたま市は、どんより曇り空です。この連休は、天気はぱっとしませんでしたが、子どもたちの「お出かけ話」を明日楽しみに聞くことにします。

 

さて、九州プロレスという団体を知っていますか。そう、世界でたった一つの「NPO法人」のプロレス団体です。日本には、多くのプロレス団体がありますが、規模が一番大きいのは、1972年3月にアントニオ猪木さんが立ち上げた「新日本プロレス」で、今ではオカダ選手や棚橋選手は、プロレスファンでなくても、有名人ですね。

 

九州プロレスは、「九州ば元気にするバイ!!」という大きな目標を掲げて、筑前りょう太という男が、NPO法人にこだわって、2008年7月に旗揚げをした団体です。筑前りょう太は、かつて、メキシコのプロレスであるルチャリブレで、活躍します。そこで、プロレスで、人々の心を元気にできると確信したそうです。

 

そして、故郷の九州に「九州の九州人による九州のためのプロレス」をモットーに、九州プロレスを立ち上げたのです。とにかく、熱い男です。

 

NPO法人といっても、所属レスラーやスタッフへ給料を払わなければなりませんし、会場設営にも費用が掛かります。そこで、主に4つの活動をしています。

 

プロレス団体なので、九州で年間30試合ほどの興行を打ちます。それだけではありません。高齢者ホーム・児童養護施設・障がい者施設・幼稚園・保育園など、年間150ほどの施設訪問をしたり、中高生の不登校児にプロレス授業を行います。また、企業の人材育成として、プロレス体験型研修を年間15回、そして講演会も行っているそうです。

 

講演者は、もちろん、熱い男・・・筑前りょう太です。

 

九州プロレスの所属レスラーは、様々な人生の過去があります。九州プロレスから一度は去った者もいます。筑前は、そんな彼らの、これからの人生を「生きがい」に変えてしまうのです。

 

そして、九州プロレスを通じて、地域の人たちを、本当に元気にしてしまうのです。プロレスファンが、プロレスに熱中してしまう理由は、レスラーの生き様やこだわりが、時には華やかに、時には泥臭く、リング上で表現されるからです。戦いという枠の中では、おさまりきれない最高のエンターテイメントなのです。

 

プロレスは、勝った負けたをただ見るのではなく、選手がリングに上がるまでのストーリー、そして、試合後の新たな物語をファン自身が想いをめぐらせるのです。試合内容にもストーリーをファンは求めます。正義も反則も理不尽も自由も何でもあります。勝ち負けだけでは語れない、大げさに言えば人生そのものが、プロレスのリングに集約されているのです。

 

はい。こんな話に、共感してくれる人が一人でもいればそれでいいのです。それが、プロレスファンでもあります。(笑)

 

プロレスをよく知らない方は、今日は「九州プロレス」というNPOの団体があるということを覚えてください。