3学期の学級運営

2月も半ばを過ぎて、進学や進級に向けて、日本のあらゆる学校や先生たちは、今年度をどう締めくくるかに追われています。

 

中には、教科書を終わらせなければならないので、「ラストスパート!」とばかりに、特急並みの授業スピードになってしまう先生もいるかもしれません。また、次年度のことを考えて、ついつい「○○ができていない」「こんなんじゃ、次の担任が困るだろう」と、子どもたちのできていないことばかりが目に付いてしまいます。

 

しかし、残された時間は、そう多くはありません。そこで、多くのできていないことを改善させるのは、少し難しいですね。

 

先日、年長園児が4月に入学する小学校の1年生の授業を参観させてもらいました。そこで、いい授業に出会います。

 

入学したばかりの5月に、ひらがなで書いた自分の名前の用紙を先生が配ります。その横に、同じように自分の名前を書くという授業でした。私は、子どもたちの書いた名前を覗き込んでいたのですが、ほぼ全員が、5月の時よりも、上手に自分の名前を書いていました。

 

中には、「俺、5月よりも下手になってるよ」なんて言う男子がいましたが、そんなジョークを言えるくらい、成長したということです。もちろん、その男子は、5月よりも上手に自分の名前を書いていました。

 

大切なのは、この授業を通じて、子どもたちが、自らの成長を実感できたことです。「小学生になって大丈夫かな~」と自信のなかった自分が、今では、楽しく授業ができていることに気がつくことが大事なのです。

 

あと1カ月半しかないのですから、子どもたちの強みになる部分に注目して、自信をもって、次年度へつなげられるようにするのが、先生たちの腕の見せどころなのかもしれませんね。

 

「○○君は、騒がしい子どもだったけど、友だちが困っている時には、必ず声をかけていたね・・・ありがとう」「○○さんは、あまり自分の考えを言うのが得意じゃないけど、こつこつと努力するタイプだね。立派なことだよ」と言ってあげたいですね。

 

ホワイトきゃんばすの年長園児も、小学校入学までカウントダウンです。園長の勉強タイムでは、最近は「体育」が多くなっています。ミニバスケットボールのフリースローの練習に、野球のゴロの補給の仕方やボールの投げ方などを教えています。

 

午前中の屋上遊びでは、ローラースケートやテニスもやっていますので、色々なことにチャレンジする心を持ってもらうのが目的です。そして、子どもたちのプラス面をたくさん見つけて、自信をつけさせたいですね。はい。7人全員・・・たくさんありますよ。