ニホンイシガメ

昨日は、長靴を履いて、屋上の池の大改修工事です。(大げさですね)

 

長く伸びた葦の葉を切り、水面に張り巡らされた根をカットします。そうです、屋上の池を「カメの池」にするためのリニュアルをスタートさせました。昨年夏に脱走した、カメックスことクサガメが、行方不明になったままです。そこで、思いきって、この池で、繁殖まで想定した環境をつくろうと、思い立ったのです。まるで少年です。(笑)

 

実は、リクガメを買う計画を立てていたので、昨日は、個人経営の小さな爬虫類ショップの店主と話し込んでいました。この店には、やたらカメがたくさんいます。この店主が、大のカメ好きなので、こうして、カメの種類が増えていったそうです。

 

そして、「ニホンイシガメ」が、私の目にとまりました。「池の水全部抜いたら・・・」の番組などで、知っている方も多いと思いますが、神社などの池にいるカメは、赤ちゃんの時にミドリガメとして売られていた「ミシシッピアカミミガメ」が約90%を占めます。名前の通り、外来種で、日本に古くから住む「ニホンイシガメ」を駆逐していったのです。

 

5年くらい前に、クサガメも外来種と認定されたので、日本の固有種の「ニホンイシガメ」は、今や大変希少性の高いカメとなっているのです。ちなみに「スッポン」も日本の固有種です。

 

ニホンイシガメは、屋上の池のような環境で、四季を過ごすことができます。冬眠もするし、卵を産んで繁殖もします。店主と話をしているうちに、リクガメの前に、まずは、屋上の池を「カメの池」にして、「ニホンイシガメ」の繁殖にチャレンジしてみようという気持ちが、メラメラと湧いてきたのです。(笑)

 

メスのお腹の中には、すでに卵がある可能性があり、池の中に、砂場を用意してあげると、そこに卵を産む可能性が高いとのことです。発泡スチロールのBOXに砂を入れて置いているのですが、卵を産んだら、その砂箱を池から取り出して、温度が一定になる場所で保管します。約60日で子亀が生まれるとのことです。

 

保育園の池で生まれた、イシガメを子どもたちと飼うことを考えると、これは素晴らしい教育にもつながるという考えです。こうして、ブログを書いている間も、なんだかワクワクしてきますね。

 

さて、広い池での繁殖を目的にすることから、メスとオスをそれぞれ2匹づつ購入しました。まとめ買いですので、リーズナブルな価格にしてもらいました。今日から、さっそく、子どもたちは「ニホンイシガメ」の観察を始めました。まだ、水温が低いので、活発には動きませんが、池のまわりには、生き物大好きの、ざっと20人の子どもたちが集まって、カメを見ています。

 

楽しみが、広がっていきますね。