立ち直れる社会がいい

屋上ファームのえんどう豆がまだ小さいですが、収穫できるようになりました。女の子2人が「食べてみたい!」と言います。ファームでのとれたて野菜は、そのままでも、ほとんどがおいしく食べることができます。「じゃ・・・園長先生も一緒に食べてみよう~」と、口に入れました。

 

少し、青臭さがありましたが、春のファームでのつまみ食いは幸せな気分になるのです。

 

さて、私の好きな俳優のピエール瀧さんが、薬物使用で逮捕され、連日のようにメディアで報道されています。今日は、ある人の意見というか、訴えを聴いてください。

 

お~い・・・メディアのみなさん。薬物使用に関する報道の仕方、それでええんか~?

まさかの転落みたいに、スキャンダラスに報じたり、いい人だと思っていたのにがっかりした!的な人格否定やバッシングをしたり・・・

 

そのやり方だと、確かに世間への関心を集めて視聴率はとりやすいと思う。でも、そんな報道ではあかんと思う。今のメディアに圧倒的に足りんのは、依存症への誤解を解こう、回復のための手立てや道筋を広めようという視点や!

 

大前提として押さえておきたいのは、依存症は、脳のブレーキにあたる部分が壊れてしまう、れっきとした病気なんや。だから、自分の意思でどうにかできるという問題ではなく、専門の機関で治療せな絶対に良くならへん。

 

依存症の方は、アクセルペダルを踏んだら戻らなくなる壊れた車に乗っているもんやねん。その人に必要なのは、『そこ曲がった先の修理工場で直せるぞー!」という具体的な直す手段と、『この人はスピード出したくて出しているんじゃないです。車が壊れてるんです』と誤解を解いてもらうこと。

 

でも、今のメディアは、「うゎ~やばいやばい止まらん!止まらん!」とパニクッてる人の隣で、『みなさ~ん!この人こんなスピード出しているヤバい人ですー!』って言うて『あんなことする人どう思います?』ってわざわざ町の声拾いに行って、『がっかりしました』『いい人だと思ったのに』みたいなバッシングの言葉をかき集めてるだけや。

 

視聴率とれるかも知らんけど、その言葉で、いったい誰が救えるねん。薬物依存の方は、あんたらが手軽に視聴率を取るためのアイテムとちゃうぞ!

 

それでも視聴率取りたいから言うて、依存症の誤解を助長し依存症の方の治療の妨げになるような報道を続けるんやったら、もうあんたらの方が、視聴率依存症や。

 

いや、薬物に手を染めたやつが悪いだろう!って言う人もおると思う。もちろん、薬物使用は違法や!絶対にあかん!でも、その罪に対してメディアが罰を与えなくても大丈夫や。司法が裁くから。

 

最後になるけど、依存症は薬物に限らず、アルコール、ギャンブル、色んな種類がある。ほんのちょっとした些細なことがきっかけで、いつでも誰でもなる可能性があるんや。

自分もしくは、自分の大切な人がなったとしたらってリアルに考えてみたら・・・

 

『叩き潰す社会より、立ち直れる社会の方がええんとちゃうか~』

 

このメッセージに共感するも、薬物依存は、司法だけでなくメディアから罰を受けるに値すると考えるもよし。

 

でも、私は、またピエール瀧さんの渋い芝居を見たいし、人は何度でもやり直せることができるという言葉を信じたいですね。