ネガティブ本能

子どもたちの七夕飾りの制作がようやく完成しました。寺子屋園児は、6つのパーツを作成したので、今年の七夕飾りはとても豪華です。子どもたち一人ひとりの思いを込めて、玄関への飾りつけを明日までに完成させて、来週は、しばらく保護者にも「我が子の七夕飾りを見つけて!」を楽しんでもらいたいと思っています。

 

さて、川崎市で通り魔事件が起き、一人の児童が犠牲になりました。まだ、つい最近の出来事です。これからの日本は、どうなっていくのか?子どもたちの安全は守られるのか?と多くの人々は不安になりました。私も同じような感情を持ちました。

 

しかし、殺される子どもの数は、今よりも昔の方がはるかに多いのです。0~14歳の殺人被害者数を比較すると、昭和25年では年間732人に対して、平成29年では29人と激減しています。もちろん、この数字はゼロにならなければいけないのですが、殺される子どもの数は、右肩下がりで減り続けているのが事実です。

 

冷静に考えれば、子どもの安全に関する動きは、時代と共に大きくなり生活安全度が向上しているにもかかわらず、突発的な事件やセンセーショナルな報道により、社会が悪くなっていると思い込んでしまうのが人間です。人はネガティブな考えに陥りやすいと言われています。これを「ネガティブ本能」と呼ぶそうです。

 

①世界はどんどん良くなっている

②世界はどんどん悪くなっている

③世界は良くもなっていないし悪くもなっていない

 

この3つを問うと、ほとんどの人が②のどんどん悪くなっていると答えるそうです。人は、「ネガティブ」に反応するからです。

 

私たちは、今までに、この「ネガティブ本能」が働いて、人のうわさ話を自分への悪口と思い込んで落ち込んだり、せっかくのチャンスだったにもかかわらず、一歩前に踏み出せなかったり・・・こんな経験をしていませんか。

 

これからは、「人間はネガティブ本能がある」と分かっていると、大げさですが、人生の選択を「明るく楽しく前向きに」できるかもしれませんね。

 

ポイントは、「俺はポジティブシンキングで生きていくんだ!」と無理に頑張ってしまうのではなく、ネガティブな自分を受け入れるのが、いいかもしれません。どうですか。

 

自分のことは、自分で決めるから、余計なお世話ですね。(笑)