「小学校教育の前倒し」に危機感

土曜日の保育園は、小学生と寺子屋園児の学び合いが、活発に行われます。今日も、小学4年・3年の卒園児がリードする、「小学校ごっこ」が行われていました。もちろん、小学生が保育園児に勉強を教えるのではありません。

 

「今から席替えをします・・・」と先生役の卒園児が、実際に小学校で行われる、細かい部分を再現します。また、今日は4つの小学校に通う卒園児が集合したので、それぞれの小学校の文化の違いを確認するかのように、大人が当たり前と思っている些細なことを子ども目線で深掘りしています。

 

それを聞く寺子屋園児は、それはそれは、目をパッチリ開けて聞き入っています。2歳児以下の園児もいつもとは違う状況をしっかりと感じています。今日登園した6人の小学生を含む10人が、7月末のサマーキャンプに参加するのですが、卒園児たちが、別々の小学校に通っていても、保育園ホワイトきゃんばすを「ふるさと」または「居場所」として、かかわりがつながっている姿を見ていると、嬉しくなるのです。(笑)

 

さて、10月から始まる、幼児教育・保育の無償化について、「質の高い教育・保育が求められる」と多くの人が言います。これには、私も異論はありません。ところが、ここにきて「無償化にするなら、小学校1年生でやることを幼稚園、保育園でスタートさせたら、それが質の高い教育・保育になるんじゃないの」という考えが広まっているというのです。

 

つまり、早期義務教育化という考えです。

 

これは、大きな間違いです。小学校に入る前に子どもたちは、「非認知能力」を伸ばさねばなりません。一番いい活動は「とことん遊ぶ」ことなのです。子どもたちが、どうすれば遊びに集中できる環境を作れるか・・・自分の思い通りにいかないことを経験し、自分で考えることができるか・・・これを整えることが、質の高い教育・保育であって、国語や算数や英語を早くから教えることではありません。

 

小学校入学前に、子どもの脳の大きさは、大人の90%になっています。この時に、いかに脳に「シナプス」を張り巡らすことができるか・・・これが大切であると言われています。シナプスを作るのに必要なのは、「暗記」を主体にした勉強、つまり「認知能力」ではなく、「非認知能力」であることは、今では、脳科学的にも証明されています。

 

「小学校教育の前倒し」については、危機感を持って対応していきたいですね。