金魚専門の釣り堀

屋上のカメ池には、ニホンイシガメとクサガメが住んでいますが、子どもたちが池の前に行くと、すぐに、水の中へ隠れてしまいます。カメに比べて警戒心が弱く、エサを期待して、逆に寄ってくるのが金魚です。金魚すくいで見かけるただの赤い金魚ですが、子どもたちには大人気です。

 

そんな、金魚専門の釣り堀が、中央線阿佐ヶ谷駅から徒歩3分のところにあるそうです。「寿々木(すずき)園」という釣り堀です。大正13年からある、歴史のある釣り堀です。朝8時から日没まで営業して、雨の日はお休みになるそうです。

 

NHKの「ドキュメンタリー72時間」を見ていました。~大都会。金魚の釣り堀・・・なぜか人を引きつける池のほとりで何を思う~というサブタイトルです。

 

60分600円で貸し竿&エサ付きです。60分で3匹まで持ち帰ることができるとのこと。とてもリーズナブルな値段で、非日常を楽しみます。ホワイトきゃんばすの七夕飾りの笹ぐらいの小さな釣り竿を使って釣るのですが、金魚は、あたりが弱くて、引き上げるタイミングが、なかなか難しいそうです。

 

釣り糸を垂れる人たちが、また味がある人ばかりで、仕事を忘れて・・・夫婦で一番よく会話をする場所・・・将来海洋生物学者を目指す小学生が一人で釣りをしています。すると、常連客が世話をするのです。

 

パパと娘で、初めて金魚釣りに挑戦・・・なかなか釣れません。そこでも常連客が、釣った魚を女の子にプレゼントしたり・・・なんだか、映画「三丁目の夕日」に出てくるような、地域みんなで子どもを守るようなシーンです。

 

金魚は、ただの和金だけでなく、高級金魚を吊り上げることもあるようで、ここがたまらないようです。自分で竿を作り、さつまいもで自分のエサを作る人もいます。

 

「自分らしさを楽しむ」人あり・・・「もう一人の自分を楽しむ」人もあり・・・出かけたくなる場所です。金魚釣りの奥深さに驚きながら、明日は屋上の金魚を愛でることにします。(笑)