生きがいと社交ダンス

今週から小学校が夏休みに入っているので、土曜日だけでなく、平日も卒園児の小学生が学童で登園します。柔道を習っている小学校3年生は、朝から園児たちに「柔道教室」を行っています。受け身の練習だけでなく、一丁前に大外刈りの技のかけ方まで教えています。

 

保育園の園児たちは、よくわからないままに、マットの上で投げられていました。(笑)

 

お昼寝タイムは、宿題をしたり本を読んだりしていますが、連絡ノートの記入が終わり、園長の手が空くと、小学生を連れて図書館に行きました。先日、保育園の図書カードで借りた本を返しに行ったのですが、図書館のある西部文化センターの大ホールで、社交ダンスのパーティが行われていました。

 

子どもたちは、ドレスアップした婦人たちをロビーで見かけると、「あのきれいな洋服を着た人たちは何をしているの?」と、すぐに興味を持ちます。

 

「社交ダンスといって、大人の女性と男性が、音楽に合わせて、協力して踊るんだよ。踊りが上手になると、大きな大会で活躍する人もいるんだよ」と話をすると、子どもたちは「見たいよ!」になるに決まっていますね。

 

受付の紳士に、「小学生の子どもたちなんですが、興味を持ってしまったようで、見学させていただいてよろしいですか?」と尋ねます。その紳士が、この社交ダンスチームの会長さんだったので、笑顔で「いいよ~みんな入ってごらん」とOKが出ました。

 

この大ホールは、クリスマス発表会で何度も来ているので、子どもたちには馴染みが深いのですが、ステージも客席もなく床がフラットになっていたので、「えっ~いつもと違うよ~」と子どもたち。西部文化センターの大ホールは、ステージがダウンして、客席もセットバックできる最新の劇場になっています。さいたま市内では、社交ダンスの聖地とも言われています。

 

そして、子どもたちは、ざっと100組以上のペアが、派手な衣装でダンスをしている姿に、目がテンです。(笑)

 

その間、ダンディな会長さんに、社交ダンス世界の話を聞いていました。100組の中には、80歳を超える方もいるそうで、「特に男は、定年して、何もすることがなかったのが、この社交ダンスをするようになってからは、元気にがんばっているよ。女性は、衣装を美しく着たいのか、ダイエットして健康な食生活をおくっているから、肌もすべすべだよ」なんて、言ってます。

 

このダンディ会長さんは、かつては、東京の大会で表彰台にも立ったことがあるそうです。納得できるマスクとスリムな体系でした。

 

役所広司さんが主演した映画「シャルウィダンス」は、もう何十年も前の映画ですが、これを見て、社交ダンスを始めた人が多いと聞きます。これからの時代に大切なのは、ただ長生きをすることではありません。「心も身体も健康で長生きすること」です。

 

子どもたちの前で、ダンスをしていた紳士淑女は、気さくに子どもたちに話しかけてくれます。小学1年生女の子のママが、フラダンスをしていると言うと、とても美しい自称60歳の淑女が、「私はフラダンスと社交ダンス両方やってるわ・・・」と会話がはずみます。

 

そして、小学3年生の女の子が、おじさまに連れられて、社交ダンスデビューまでさせられてしまいました。(笑)

 

何でもチャレンジしたいタイプの子なので、すぐに、簡単なステップですが、覚えてしまいました。こうして、なかなか経験できない貴重な時間を過ごしました。子どもたちが、初めて見る社交ダンスの世界・・・私も生で社交ダンスを見るのは初めてです。

 

やっぱり、元気に・・・何か生きがいを持って年齢を重ねたいものですね。