教員経験と授業スタイル

 保育園で、子どもたちの観察用に飼育していた「カブトムシ」や「ノコギリクワガタ」をお盆休みを前に、屋上の広いビートルハウスことカブトムシ小屋に移すことにしました。

 

「カブトムシを捕まえることができる子は、手伝っておくれ!」と声をかけると、5歳になったばかりの男の子が「僕も屋上に行く!」と手を挙げています。しかし、彼は、虫嫌いの園児なので「○○君・・・本当にカブトムシをつかめるの?」と半信半疑で連れて行きました。

 

ビートルハウスにあるクヌギやコナラの木片に昆虫ゼリーをセットします。そして、ざっと10匹のカブトムシと5匹のクワガタを子どもたちが、手でつかまえて投入します。すると、5歳男の子が、何のためらいもなく、カブトムシオスとメス一匹ずつを捕まえています。虫嫌いだった彼が、こうしてたくましい姿を見せてくれて、他の園児からも「よく頑張った!」と拍手がわきました。5歳男の子が凄くカッコよく見えましたね。

 

さて、今日は面白いデータを発見しました。

 

日本の教員の授業スタイルを大きく2つに分けると、黒板に立ち、既存の知識を湯水のごとくつぎ込む「注入主義」と、生徒の課題解決能力を育む「開発主義」に大別されます。後者は、例えばアクティブラーニングといわれる形式ですね。

 

経験が5年未満の教員は、小学校17.9%・中学校19.5%がアクティブラーニング型授業の実施頻度です。それに対して、教員経験が30年以上の昭和時代に入職したベテラン教員は、小学校10.8%・中学校12.5%と実施頻度がガクンと下がります。

 

もっと極端なのは、パソコンやプロジェクターなどのITC機器の利用頻度では、中学校では10ポイント以上開いています。ベテラン教員ほど、研修でITCスキルを身に付けようとする意欲も低いようです。

 

これは、教員に限らず、どの組織にも年齢を増すことで、体力も気力も低下し、変化への対応がおっくうになることは、よく見られることですね。

 

ベテラン教員には、今まで培ってきた、決して変わらない大切なものを若手教員に伝えながら、自らも、変化に対応する気持ちが大切になってきます。

 

私も、昭和時代に民間企業に入社した「おやじ」ですが、常に変わり続けることを怖がらない「おやじ」でありたいと思って取り組んでいます。

 

がんばれ!世の中の「おやじたち」・・・変化を恐れるな!ですね。(笑)