命をつなぐ

今日から9月の保育がスタートしました。例年と違うのは、まだプール遊びを継続していることです。今日も暑かったですね。子どもたちの水しぶきが、まだ秋を感じることを許してくれません。

 

さて、さいたま市の小中学校はすでに2学期が始まっていますが、全国的には、今日から学校がスタートするところが多いですね。ショッキングな事実ですが日本の15歳から39歳までの死因の第一位は、病死でも事故死でもなく自殺です。

 

そして、9月1日が、若者の自殺が年間で一番多い日となります。夏休み明けだからです。9月1日は、関東大震災があり、防災のことが広く報道されますが、学校関係者にとっては、神経をピリピリさせる日なのです。

 

今日は、相田みつをさんの「自分の番 いのちのバトン」という詩を紹介します。

 

父と母で二人

父と母の両親で四人

そのまた両親で八人

こうしてかぞえてゆくと

十代前で 千二十四人

二十代前では・・・?

なんと百万人を超すんです

過去無量の

いのちのバトンを

受けついで

いま ここに

自分の番を生きている

それがあなたのいのちです

それがわたしのいのちです

 

20代前まで計算すると、なんと、104万8576人です。ちょっとした政令指定都市の人口にもなりますね。

 

私たち大人は、若者に「命は大切なものだ!」と語り続けることは必要ですが、相田みつをさんの詩のように、自分の命も、友だちの命も、みんなたくさんの命のバトンを受け継いで今ここに生きているのです。

 

命の重さを若者に伝えること・・・やり方は色々あるのでしょうが、私たち大人の大切な仕事です。