未来人の発想で町づくり

今日も西文ひろばで寺子屋園児は運動会の練習を行いました。他の保育園の園児も練習をしています。「YMCA」「パプリカ」などのダンスが始まると、ホワイトきゃんばすの子どもたちは、勝手に真似をして盛り上がり、「イエーイ!」と拍手をします。この陽気なノリの良さが、我が保育園の強みです。(笑)

 

逆に、組体操を見てもらったのですが、相手の保育園は、静かに見ているのです。職員が「すごーい!」と声を出す以外は、子どもたちは黙って見ています。

 

やっぱり、子どもは元気でないと・・・ホワイトきゃんばすの子どもたちを見ながら、うれしい気持ちになりました。

 

さて、最近では、全国の様々な自治体で、未来人になりきって将来を考える「フューチャー・デザイン(FD)」という手法が、長期計画策定などで広がっているそうです。

 

人口3万人弱の岩手県矢巾町(やはばちょう)は、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の舞台となったともいわれる南昌山がシンボルの町です。ここでも、長期総合計画で、フューチャー・デザインが導入されました。

 

公募で集まった住民28人で、まずは「2060年の矢巾町はどんな町か?」を未来人として考えたそうです。「タイムスリップします」と町の職員から促され、「2059年以前のことは過去形で話す」というルールで、議論が進んだそうです。

 

8月の意見集約では「教育施設を核とした環境を重視する町」「最先端テクノロジーと観光の町」などの理想が示されたそうです。

 

失礼ですが、40年先のことなのに、あまり面白くないですね・・・でも、具体的な事を考えるのは、かなり難しいです。

 

フューチャー・デザインという考えは、北米先住民イロコイの教えを参考にして、数年前に提唱されたそうです。イロコイの憲法にあたる「偉大な結束法」は「現世代ばかりでなく、まだ生まれていない将来世代を念頭におき、彼らの幸福を熟慮せよ」と記されています。重要な意思決定は、7世代先の子孫になりきって考えるというのです。

 

何だか遥か先のことを考えるのは、ワクワクしますね。目先のことに・・・自分たちのことばかりに追われる私たち現代人にとって、フューチャー・デザインは、自分がすでに存在しない次世代以降のことを考えることです。

 

もちろん、預言者でもないし、画期的な発想だって持ち合わせていない私のような凡人には、平凡な未来しか描けませんが、フューチャー・デザインすることは・・・未来の子どもたちのために、大切なことですね。