高校生と小学生とのふれあい体験

今日は、来年度の令和2年4月からの新入園児の申し込みがありました。まだ9月ですが、今年は、5月くらいから来年度入園の保護者が見学に来ていました。

 

ホワイトきゃんばすのスタンスは、「いい保育園は、口コミなど他人が決める事ではありません。保護者の考えや希望が合うかどうかですので、あなたにとってのいい保育園を色々なところを見学して決めるのがいいですよ」です。

 

開園当初は、必死にホワイトきゃんばすのアピールをして「是非、うちにどうぞ」でした。元営業マン園長の営業トークが花開きます。(笑)しかし、今は、保護者が望む保育園像を伺いながら、ホワイトきゃんばすの核となる考え方を説明し、屋上の環境を見てもらっています。

 

今回入園を決めた保護者は、異年齢保育と屋上の環境に我が子を入園させる決心をしたそうです。うれしいですね。

 

さて、本日は、埼玉県秩父市にある県立秩父農工科学高校の話です。この学校の歴史は古く、明治33年に創立され、現在は農業、工業、家庭の3部7学科を有する総合専門高校です。

 

この高校では、2010年から「小学生とのふれあい体験」を行っているそうです。高校生と小学生ですから、かなり年齢が離れています。今では、例年100人を超える児童や保護者が参加するほどの人気ぶりだそうです。

 

では、何をするかというと、8講座が開かれ、「電気でアイスクリーム・パンをつくろう」などのユニークな講座や、実践的な「草花の寄せ植え」講座もあるそうです。

 

ねらいは、小学生やその保護者に学習内容を知ってもらうことで、地元の高校としての魅力を伝えることにあります。高校生も年の離れた小学生に教えるために、自身の理解を深める大切さを実感する場にもなっています。

 

異年齢保育のホワイトきゃんばすでは、0歳児から5歳児までの6学年のかかわりだけでなく、卒園児の小学生が加わることで、現在一番年上が4年生ですので、最大10学年の年齢差のかかわりが生まれます。

 

子どもたちがやがて大人になって、社会に出れば、10歳の年齢差など日常茶飯事です。このタテの関係の重要性を知っているからこそ、秩父農工科学高校が行っている取組みが、どれだけ大切なことかが見えてきます。

 

見学の保護者によく言うことです。「大人の社会で、同じ年齢や同じ学年の組織やチームは存在しません。異年齢保育は、決して特別な環境ではないんですよ・・・」と。