麹町中学校の副校長

台風上陸前日のショッピングセンターは、レジに長い列ができています。パンの棚は、ほぼ空っぽの状態です。もし停電して調理ができなくなっても、パンならすぐに食べられます。カップラーメンにミネラルウォーターも在庫がほとんどありません。

 

台風のような自然災害相手に、人間は無力ですが、大きな被害とならないように祈るばかりです。

 

さて、10月2日のおやじ園長のブログで、東京都千代田区にある麹町中学校の話をしましたが、今日は、工藤校長ではなく、女性の副校長の話です。

 

菅原副校長が語ります。「定期テストや宿題の廃止、固定担任制から全員担任制へ、服装・髪型指導は一切なしばかりが注目されていますが、実は、これらは手段にすぎません。本校の最上位の教育目標は『自律した子どもを育てる』です」

 

そして、合言葉があります。「世の中まんざらでもない!大人って結構素敵だ!」です。

 

入学当初は自分に自信が持てず、大人が信用できない生徒たちですが「人は対立するものだ」「人のせいにしない」「目的は何?」等、日々のカリキュラムを通して成長していきます。そして、3年生になる頃には、「自分で考え、判断し行動できるようになり、出る杭を打たない」生徒になっていくのです。

 

菅原教頭は、「副校長として~すべき」と自分にプレッシャーをかけ、押しつぶされそうになり、失敗し落ち込む悪循環を経験します。そこから、「完璧にできなくてもいい、失敗してもいい、できないなら人にお願いしよう」と思えるようになったそうです。

 

どうですか、これを読んだあなた・・・自分の仕事を振り返ってみて下さい。

 

本当に仕事ができる人は、自分ですべてをこなすことではなく、周りを上手に巻き込む力がある人です。人に頼ることは、恥ずかしいことではなく、コミュニケーション能力の賜物ですね。