おがわ学

明日の運動会は、明後日の日曜日に行うことに決めました。日曜日は、秋晴れの下で子どもたちの活躍を期待することにします。日曜日にお仕事が入っているパパやママにおかれましては、調整等の対応をいただきありがとうございます。

 

さて、今年のサマーキャンプは、埼玉県の小川町に行きました。世界遺産になった「細川紙」という和紙が特産品です。子どもたちは、紙すきに挑戦したので、和紙がふつう使っている紙とは全く違うものだということを学びました。

 

実は、江戸時代末期の江戸で商人が使う大福帳は、小川周辺の「細川紙」が多く使われていました。そして、火事が起こると、記録を残すために大福帳を井戸に投げ込んだそうです。水に濡れても文字ははっきりと読める形で残ったそうです。

 

そんな、特産品を持つ小川町も、人口減少が加速しています。そこで、小川町では、小中高校生が、小川町について体系的に学ぶ「おがわ学」の構築を始めました。

 

内容は、「細川紙」のような町の歴史を学ぶだけでなく、先人がどのような苦労に直面し、どう乗り切ってきたのか、の部分をしっかりと考えることが目的だそうです。

 

つまり、子どもたちが、自分自身が直面する課題を解決できる力を身につけるのがねらいです。教育の本質を描いた表現の一つとして「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えることが大切」とよく言われますね。「おがわ学」の考えも同じで、課題解決力を備えた人材の育成を目指しています。

 

こんな人材が、少しでも多く、小川町の未来を担ってくれれば・・・という願いでしょうね。日本の地方には、その土地に根ざした大切な文化があると思います。それを学び、深掘りし、自分のこれからの生き方にどう生かしていくのか・・・こんな切り口で、地方が活性化していければうれしいですね。