子どもの自由を保障する

今日が2回目の一時預かりの女の子、朝から大泣きです。月極め園児と違って、一時預かりは、「どうしてママと一緒じゃないの!?」の気持ちが抑えられなくて、泣いてしまうことが多いのですが、彼女を救ったのは、水槽の中を優雅に泳ぐ魚たちです。

 

水槽の魚の前に行くと、パタッと涙が止まりました。癒し効果だけでなく、泣き虫ストップ効果も水槽にはあるようです。(笑)

 

さて、ある保育園での事です。園庭に前日まで降った雨が、水たまりになっていました。子どもたちは、大喜びで水たまりで遊び始めました。それを見た、保育士のAさんは、「汚いから水たまりで遊ぶのはやめなさい!」と、子どもたちの水たまり遊びをやめさせました。

 

今度は、別のクラスの園庭遊びです。このクラスの子どもたちも、目を輝かせて、水たまりで遊び始めます。担任の保育士Bさんは、子どもたちの中に入って、水たまりに手をつけて、手形遊びを始めました。

 

さぁ~どちらの先生の対応が正解でしょうか?・・・という問題ではありません。(笑)

 

汚い水を飲んでしまったら、下痢や感染症になってしまうと保育士Aさんは考え、子どもたちの楽しい時間を尊重したのが保育士Bさんです。どちらが正解で、間違いという答えは出せませんね。子どもの年齢や、状況によって、同じ先生でも判断は違ってきます。

 

ホワイトきゃんばすの子どもたちを見ていると、たいがい、楽しい遊びには、危険や汚いというリスクが伴うことが多いです。子どもたちの冒険心を満足させるには、危なくて怖い経験がつきものですね。

 

「子どもの自由を保障する」ことは、とことん子どもたちを遊ばせたい環境をつくることですが、同時に、子どもたちの安全を考えなくてはいけません。先生によって、このモノサシも違います。

 

ただし、1つの答えとしては、「子どもたちの自由を最大限保障したい。そのために、危険予知などのスキルを私たち大人が、さらに高めていかねばならない」と言えます。

 

昨日から、さいたま市の恒例となった「保育園実践報告会」の研修が始まりました。さいたま市内の18の保育園が、今年度の担当として、報告をします。今年も、すべての保育園の発表を聴かせていただき、ホワイトきゃんばすの運営の参考にさせてもらおうと考えています。

 

「子どもの自由を保障する」は、昨日の発表園の課題です。

 

実は、これは、保育園だけでなく、家庭における子育てにも当てはまります。親として、子どもの自由を保障するスキルは、場面場面で変わってくることもあり、難しい問題です。

 

どうですか・・・わが子の自由を保障する・・・を考えてみませんか。