異色の経歴

今日のクリスマス発表会の練習は、園児全員で踊る「パプリカ」を衣装を着てやってみました。この衣装は、各家庭で、古くなったTシャツにハサミを入れて、個性あふれる衣装を作ってもらいました。

 

見た目の完成度は、様々です。美容師のママのセンスはさすがです。しかし、姉が、弟のためにデザインしたシャツや、園児が自分で作りあげた作品は、大人の作品と比較すると見劣りするかもしれません。でも、職員は、この衣装が完成したストーリーを知っています。まさに、個性色々・・・それでいいのです。

 

さて、昨日のカンブリア宮殿で、元銀行マンが築地本願寺の僧侶として、宗務長となり改革を行っている姿がありました。

 

築地市場が移転する前に、築地をブラブラしたのですが、築地本願寺に何でカフェがあるの?と驚いたことを思い出しました。すべて、元銀行マン僧侶の改革です。

 

税金がかからない宗教法人である寺院は、黙っていてもお布施が入り儲かっているというのは、昔の話で、日本の家族のあり方が変わり、地方では過疎化が進み、今や、日本の半分以上の寺院が、年収300万未満だそうです。

 

築地本願寺も年々参拝客が減少し、じり貧状態でした。元銀行マン僧侶は、「企業も寺院も同じ。古いビジネスモデルでは生き残れない」と、ビジネス視点で、寺の改革を行ってきました。もちろん、古参の僧侶には「寺は金儲けをするところではない」と反発されます。

 

しかし、実績が目に見えてくると、反発が少なくなっていきます。そして、一般企業では当たり前の「顧客主義」を前面に打ち出して、築地本願寺を変えていったのです。

 

よく、「異色の経歴」という言葉が使われますが、案外、改革には、畑違いからの人物の方が大胆な改革が行われるのかもしれませんね。

 

保育園という業界も、子どもたちの成長を担うとともに、お客様である保護者への対応は「顧客主義」でなくてはいけません。待機児童が多い状況で、「子どもを預かってあげているんだ」と勘違いしている保育園も中にはあります。

 

民間企業出身の異色の経歴を持つ(笑)・・・おやじ園長は、「顧客主義」については、保育園でも当然という考えのもと、ブレないでやっていきます。