徳の道

「世界に一つだけの花」を発表会では寺子屋園児が歌うのですが、日に日に上手になってきています。とても、幼児のレベルではありません。凄い子どもたちです。

 

ナンバーワンにならなくてもいい・・・オンリーワンでいいと歌っているにもかかわらず、屋上遊びでは、一番を競う子どもたち・・・それでいいのです。(笑)

 

そして、今日は屋上で、緑色のステキな鳥を発見しました。「メジロ」です。ちょうど、梅が咲く頃に、その蜜を食べに梅の花に訪れるのがメジロですが、桑の木で何やら食べています。もう少しで落葉しそうな桑の葉に、毛虫がいるようです。

 

子どもたちと一緒に、3メートル下で見ていても、メジロは逃げません。じっくりと、観察しました。本当に、美しい鳥です。 

 

さて、ある大学の道徳科の授業を終えた学生がポツリと「道徳って難しいですね」とつぶやきます。彼は、4月から小学校の教員になるのですが、果たして自分は子どもたちに「得」を語れるだろうか・・・と不安になっているようです。

 

昨年度から小学校で、本年度から中学校で道徳が正式に科目としてスタートしました。今までも道徳の時間はありましたが、教員の意識としては、さらに自分の引き出しを増やさないといけないと思っているでしょう。

 

子どもたちに「徳」を教えるには、当然「語る力」が問われます。どんな立派なことを言おうと、子どもたちの心に届かなければ「あの先生の話はつまらない」となってしまいますね。

 

教員をめざす学生にとっては、人生を語る力量がなければ・・・というプレッシャーを感じて「私にはまだ語れません」と自信を失います。しかし、こうやって思い悩むその感性が、素晴らしいと私には感じます。

 

山の上流から流れ落ちる石は、いつしか時間と共に、下流で丸くなっていきます。しかし、人間は、自ら意識し、高めようとして、自分を磨いていくのです。それは、一生続くものなので、その時その時の、今の自分ができる最高の姿を見せる事が、相手の心に届くことにつながると思っています。

 

ガンバレ!若者・・・ですね。