話し合う力

保育園の親子遠足でもお世話になった北本自然観察公園にある、樹齢200年の「エドヒガンザクラ」が、先日の台風19号で、倒れてしまったそうです。

 

このサクラは、ソメイヨシノよりも1週間ほど早く花をつけ、北本に春を告げるシンボル的な木でした。咲きはじめはピンク、満開時には白と花の色が変わるという不思議なサクラです。よく、ピンク色のサクラを見かけることがありますが、ソメイヨシノではなく、エドヒガンザクラという種類なのです。

 

咲き始めはピンクで、満開時に白くなるなんて、同じサクラを何度も愛でに行きたくなりますね。どこまで、再生できるのか・・・何とか、この春少しでも花を咲かせてほしいですね。

 

さて、ある小学校5年生の授業です。「買い物をするならコンビ二か商店街か」という話題でパネルディスカッションが行われました。もちろん、その場の思いつき発言ではなく、自分なりの理由を考える、その根拠となるような情報を集めて持ち寄ります。新聞などから情報を収集したり、おうちの人、お店の人、町の客様へのインタビューをする子もいたそうです。

 

「コンビニの店員さんは、いらっしゃいませと元気の良いあいさつをしてくれる」

「商店街のおじさんは、いつも、お帰り~学校は楽しかったかい。と言ってくれる」

「商店街もいいけど、コンビニは夜遅くまでやっていて、仕事で疲れて遅く帰ってくるサラーリーマンにとっては、ホッとする場所なんじゃないの」

 

こんなやり取りが続き、「僕たちの町には、新しいものと古いものとが協力している町だと思った」なんていう意見も引き出されたそうです。

 

この授業のねらいは、どっちがいいかという白黒つけることが目的ではありません。自分の考えをしっかり持つことと、自分ではない誰かと話し合うことで、それまでよりも広く深く豊かな考えを持つことができるようになることですね。

 

どうですか、親子の会話でも、たまにはこんなやり取りがあってもいいかもしれませんね。