給食当番表を作らない

小学校の教室を覗いてみると、様々な「当番表」なるものが、後ろの壁面に貼ってあることが多いですね。例えば、給食当番表は、「ごはん」「おかず1」「おかず2」「汁物」「牛乳」などの役割を曜日ごとに回して、不公平をなくそうとする方法です。

 

几帳面な先生は、イラスト付きの見事な表になっています。ところが、ある小学校では、「給食当番の役割分担表は作らないように」が徹底されているそうです。理由は明確で、「自ら考え、行動できる児童」の育成が、その学校のめざす目標だからです。

 

さぁ~そんなことをしたら、配膳だけでバタバタして、給食の時間が終わってしまうんじゃないかと思われるかもしれません。しかし、実践してみると、子どもたちは、その場その場で、友だちの気持ちを酌んで、自分の気持ちをコントロールするなど、公平を目指してよく考え、話し合って、給食当番の仕事に取り組むそうです。

 

当番が、配膳の準備が遅くなってしまいそうな時は、当番でない児童が「牛乳を配ってしまおう」と自ら考え、協力する子どもたちの姿もあるそうです。

 

この小学校に、初めて赴任する教員は、「これだ!」と目からうろこが落ちるようで、主体的に考えて行動をする子どもの育成を目指すのであれば、このような場面をつくらねばならないのだと気付くそうです。

 

ホワイトきゃんばすは、子どもたちが「自分で考えて自分で答えを出せる大人」になってもらうことを目指しています。この小学校のように、職員のアプローチが大切であることは言うまでもありません。

 

これは、子育てでも同じですね。愛する我が子が、自立した人間になるには、「親のやりすぎ」は、逆に弊害となることもあるのです。

 

まずは、「自分で考えてやってごらん~」を口癖にするのが効果的です。