つい言ってしまう「頑張れ!」

ちゃんとカウントしたわけではありませんが、私が保育園の子どもたちに一番多く口にしている言葉は、「頑張れ!」だと思っています。

 

今日も、屋上で、バスケットボールの練習をしている男の子に「頑張れ!」と声をかけ、ファームでラディッシュを収穫した子どもたちには、「よく頑張って取ったな~」と声を掛けました。

 

1日最低でも10回は「頑張れ!」と言っているとしたら、1年間でざっと3000回、保育園ができてからの累計では、2万4千回も「頑張れ!」を繰り返している計算です。

 

ある小学校の教員が、児童との交換日記で、「頑張れと言われても、何をどうするのか分かりません」とのコメントがあったそうです。

 

確かに、「頑張る」は、抽象的な言葉で、具体的ではありませんね。

 

その先生は、「頑張るとは折り返すこと」と決めました。つまり、水泳で100メートル泳ぐことを目標にした時に、100メートルで終わらせずに、「もう一蹴り」をやること。30分勉強しようと決めたら31分やる。テニスで100本のサーブ練習なら101本打つこと。

 

「真の頑張り」とは、「目標を達成した後の自分の前向きな姿勢、折り返す姿勢」としたのです。そして、折り返せた子どもたちに「頑張ったね」と称賛の言葉を掛けたそうです。

 

どうですか・・・「頑張れ!」という言葉に、私は今まで何度も励まされましたが、時には「何を頑張ればいいんだよ!」とプレッシャーになったこともありました。

 

「頑張れ!」は相手を勇気づける素敵な言葉ですが、少しだけ、具体的に考えてみることも必要ですね。