「ONE TEAM(ワンチーム)」

今日は、保育園で事件発生です。夕方、お片付けタイムが終わった5時過ぎに、園内を走る3歳男の子がそのまま転倒、左おでこをロッカーの棚の部分にぶつけてしまいました。

 

私が、その瞬間を見ていたので、すぐに抱きかかえたのですが、大流血です。「痛いよ~痛いよ~」と大泣きの男の子・・・額からはドクドクと血が流れ出るのでタオルで止血します。私の腕も血まみれとなりました。

 

不謹慎な例えですが、プロレスの大流血戦のような修羅場になっていました。他の園児も、心配そうに見つめます。

 

病院に連絡し、受け入れ態勢を確保し、たまたま休みだったパパがすぐに駆け付けました。病院では、4針縫う処置をします。パパは、このような現場に立ち会うことが初めてだったので、かなりひるんでいましたが、男の子は、麻酔の注射の時も、傷を縫い合わせる時も、一回も泣きませんでした。

 

無事に、保育園に戻りママと合流した頃には、すっかりと元気になっていました。医者の話では、血管を切ってしまったので、大出血したけど、処置がきちんとできたので大丈夫とのことです。大事に至らなくて本当に良かったです。念のため、明日からの3連休は、お出かけなしで過ごすように、男の子には話をしましたが、じっとしているのは、無理かもしれませんね。

 

さて、「ONE TEAM」という言葉は、今では誰でも知っていますね。言わずと知れたラグビー日本代表のスローガンであり、令和元年の流行語大賞を受賞した言葉です。

 

このスローガンは、2016年10月、ジョセフヘッドコーチの就任会見で発表されました。当初は、もっと長い言葉で「ONE TEAM FOR JAPAN, ALL ATTITUDE」だったそうです。

 

「ATTITUDE」を直訳すると、態度・姿勢・心構えという意味になります。つまり、日本代表の選手やスタッフが、それぞれの経験や考えを生かしながら、1つのチームとして戦う・・・そんな意味が込められているのです。

 

しかも、このスローガンは、ジョセフヘッドコーチの考案ではなく、選手に「どんなチームになりたいのか?」と問い、選手たちが話合い、決めたそうです。ワールドカップで日本代表が夢の決勝トーナメントの舞台に立つことができたのは、与えられたものでなく、自分たちで作りあげた大切な言葉がベースにあったからかもしれませんね。

 

子どもたちへのアプローチも同じです。「自分で考えて自分で決める」ようにしないと、本当の力は発揮できないかもしれません。

 

「ONE TEAM」という言葉のプロセスは、まさに、選手たちが作り上げたものだったのです。