学校が「凍り付いた」

昨日安倍首相が、全国の小中学校、特別支援学校で3月2日から春休みまでの臨時休校を要請すると表明した瞬間・・・この速報を受けた、教育関係者のほとんどが、凍り付いたと思います。

 

正直、この判断は「すばらしい!」と思った教員は、皆無だったと思われます。保育園の保護者の中にも教員がいますが、教育委員会の職員含め、寝耳に水だったようです。

 

私も、仕事を終えて、保育園を出るタイミングで、この情報が入り、固まりました。私は、教員がこの3月にしなければならない仕事や働く保護者が大混乱することなど、現場に近い立場です。本日28日付けで、文部科学省からの通知を受け、土日をはさんで、月曜日からやってくれなど、どう考えても、現場を知らない唐突な内容と言わざるを得ません。

 

下世話な愚痴で申し訳ないですが、「支持率が落ちた内閣のアピールに、教育現場と働く保護者が巻きこまれた・・・」「子どもの安全と健康という言葉をダシに、オリンピックを絶対に開催させないといけない政府の思惑か・・・」とうがった見方をしてしまいます。

 

しかし、ここで文句や愚痴を言っていても仕方がないので、決まったことを受け入れて、次の手を打つことを考えます。

 

朝から保護者には、「保育園は通常通り行うので心配しないで・・・卒園式も予定通り」を告知して、あとは、小中学生などを抱える保護者と話をします。朝の段階では、ここさいたま市も、具体的な対応が決まっていませんでした。

 

結局、さいたま市では、特別支援学校を除く市立の小中高等学校が、国の要請である春休み迄ではなく、3月13日までとし、以降は状況判断という結論を下しました。現場を考えた現実的な判断だと、ホッと胸をなでおろしました。

 

特別支援学校の児童生徒は、家での留守番は困難です。そして、卒業式や終業式での通知表の配布や1年間ともに頑張ってきた仲間との最後の時間を考えないといけませんね。

 

しかし、今のところ自治体によって、今回の対応は様々です。休校をしない自治体もあれば、国の要請通り春休みまで休校のところもあります。

 

そして、昨日からテレビに出る教育専門家の意見も賛成反対が分かれます。現場を離れた、タレント教育評論家ほど賛成派が多く、現場をよく知る人は反対派と、私には映りました。(あくまでも私見ですが・・・)

 

このブログを書きながら、まだ、私は怒っています。「トップダウンで決めるんじゃないよ!政治は、市民からのボトムアップが大切なんじゃ!」すみません。汚い言葉で。