社会の学校依存を痛感

一昨日の報道で、東京オリンピックが一年程度の延期と発表され、IOCも100%指示するとなりました。新型ウイルスの感染拡大は、もはやオリンピックを開催する日本だけの問題でなくなり、世界中の大問題となってしまいました。

 

オリンピックの延期という話題は、少し前までは、日本人誰もが接触的なコメントをすることがタブー視されていました。しかし、世界中のアスリートの声が、その突破口となり、瞬く間に「延期」となりましたね。アスリートファーストに、誰もが依存はありません。

 

さて、スケジュール調整が急ピッチで続いていますが、調整は難航するでしょう。なるべく早く、日程が決まることを祈ります。これも、アスリートたちのためですね。

 

さて、さいたま市の小学校は、本来であれば今日が終業式で、明日から春休みの予定でした。しかし、政府の突然の休校要請があり、1カ月に及ぶ、長い休校となってしまいました。

 

最初の頃は、休校になって、すぐに宿題や成績処理をどうするかが、先生たちの間で話題になったようですが、少しずつ考え方も変わってきたようです。「急な休みに動揺している子どもたちが、安心して新学期を迎えられるようにすることが何よりも大切なことではないか」と、子どもたちの心のケアへとシフトしていったようです。

 

そして、あらためて、「学校は単に勉強する以外に、食事の提供や居場所、避難場所、保育など、様々な役割を持つ地域のインフラ」だと思った人が多かったのではないでしょうか。私も、保育園の園長という立場から、「社会が学校に大きく依存している」と強く感じました。

 

大坂の寝屋川市では、休校中に「公園で子どもが遊んでいる」と学校に電話がかかってきたというニュースがありました。学校にも行けない、外でも十分に遊べない子どもたちが、大きなストレスを抱えて、公園で過ごしているのなら、地域の大人は、そんな子どもたちの心をケアすべく、見守ってくれたらいいのに。何で、「悪い子どもたち」と言わんばかりに、学校へ連絡する必要があるのか・・・

 

学校は、地域と共に歩んでいこうと思っているのに、地域は「よし!任せてくれ!」ではなくて、何でも学校に押し付けているような事があるのかもしれません。

 

今回の経験から、今後、私たち地域の大人が、どのように学校やその子どもたちにかかわっていくべきか・・・一人一人、もちろん考えは違うでしょうが、自分なりの考え方を持つきっかけになったような気がします。

 

あなたにとって、学校の存在は・・・そして、学校にどのようにかかわりますか。