今年の就活

昨日、緊急事態宣言について、全都道府県で5月31日までの延長が正式に決まりました。ただし、5月14日にあらためて専門者会議にて、地域によっては、解除が早まる可能性も出てきました。「健康」と「経済」という二兎を追うことが求められます。私たちも日常の中で、バランスを取ることが多々ありますが、「我慢」と「やりたい事」のバランスを上手に取っていきたいものです。

 

そして、たぶん今年の流行語大賞になるであろう「新しい生活様式」という言葉が、頻繁に語られるようになりました。「食事は対面でなく横並びで食べる」など、具体的な様式が示されましたが、ここは、自分なりの「新しい生活様式」を見つけていきたいですね。

 

さて、新型コロナウイルスの感染拡大で、2021年春に卒業する大学生の就職活動が大きく乱れています。経済状況の悪化から、就活の長期化も進むことでしょう。最近の傾向は、大学3年の夏にインターンシップ(就業体験)が、就活の「入り口」になっており、大企業が内定を出す大学4年の6月ごろ迄、ざっと1年がかりの就活となっています。それが、今年はそのスケジュールが、延期どころか白紙となっている学生もいることでしょう。

 

今の時代、1つの会社で定年まで働くことは少なくなっていますが、この1年の就活は、人生の中では、大きな節目となることは間違いありません。私も、30年以上前の就活のことを今でも鮮明に覚えています。面接での1つ1つの会話まで忘れません。

 

よく、私たち大人は、「君がやりたいことは何なのか、ちゃんと決めて就活しなさい」とか、コロナ騒動の中「公務員なら安定した収入が得られるから・・・なんて、ビジョンのない就活なんてするんじゃない」と、アドバイスしてしまいそうですが、学生たちの本音は「自分が本当にやりたいことがなにかわからない」でないでしょうか。

 

「どんな仕事がしたいか・特にない」「夢も・特にない」「やりたいことも・わからない」つまり・・・自分が分からん!という若者が多いのかもしれません。もちろん、責めてはいけませんね。20歳そこそこで、将来のビジョンをきちんと描ける若者の方が少ないかもしれません。

 

私からのアドバイスはたった一つです。「人生はどうなるかなんてわからない。しかし、どんな仕事でも前向きに、一生懸命取り組みなさい」

 

昨日、イチロー選手の引退後のインタビューをテレビで見ていました。彼は、神戸に帰ると、野球経験がない人でも何でもありの練習パートナーが数人いるそうです。「僕は勝負の世界で生きているので、前向きな人でないとダメですね。この仲間たちは、常に前向きに生きていて、僕も刺激を受けている」といったコメントです。

 

緊急事態宣言が解除され、少しずつ日常の生活を取り戻していく中で、前向きに就活を楽しんでもらいたいですね。もう一度言います・・・「前を向く」です。