片道通行の動画教材

今日は、土曜日ですので、卒園児の小学生が4人登園しました。動画教材の配信を活用しているか?を聞いてみると、タブレットで、学校や教育委員会が作成した、動画教材を見ているとのことでした。

 

学校休校で、多く報道されるのは「オンライン教材を作った・・・活用した・・・」という内容です。

 

しかし、大学のゼミや学習塾などの少人数での場合は、ズームなどの双方向のオンライン授業が可能ですが、小学校、中学校単位となると、片道通行の動画教材の活用となってきます。

 

ある先生は、「動画教材の作成で一番のネックは、子どもたちの反応が分からない」と言います。ベテランの先生になれば、子どもたちの顔色を見ながら、授業を進めていくのがルーティンになっているでしょうから、動画での授業は非常に難しいものだと言えます。

 

ここにきて、動画作成上のコツがわかってきたようです。まず、動画で「授業」をするのではなく、「学習支援」のツールとすることです。例えば、社会科の授業だと「この歴史的背景は・・・云々・・・」と授業形式を意識するのではなく、「教科書○ページのどこをどのように学習するか」を伝えるような動画にするのです。

 

次に、動画の時間は10分以内だそうです。これは、日頃「YouTube」を見慣れた子どもたちは、10分以上集中することは難しいからです。

 

片道通行ですが、1回は揺さぶりを入れます。例えば、「世界中の国旗で一番使われている色はなんでしょうか」と問うことで、子どもたちは、熱中して考えだします。

 

ちなみに、国旗で一番使われている色ベスト5は、1赤・2白・3緑・4黒・5青だそうです。日の丸は、もっとも使われている色ナンバー1とナンバー2ということです。

 

すでに、学校が再開されたところが多くなり、動画での授業機会は減っていきますが、今後は、動画で相手に伝えるポイントとして、このようなやり方が有効かもしれませんね。