睡眠を見直す

今日の寺子屋では、屋上のお花畑に、ひまわりの種をまきました。一番奥が2メートル、真ん中が1メートル50センチ、手前に1メートルの高さに成長する3種類のひまわりです。数年前に、2メートル10センチの高さのひまわりを記録したことがります。この夏は記録に挑戦です。

 

そして、子どもたちは、新しい生き物に驚きます。「モクズガニ」の飼育を始めました。日曜日に、仕掛けにかかった、体長10センチはあるビッグサイズです。子どもたちは、こんな大きなカニを食用以外では、見たことがありません。よくモズクガニと間違って言う人が多いですが「モクズガニ」が正解です。

 

実は、モクズガニは、上海ガニのことで、中華料理では美味しいダシが出ます。もちろん、保育園の給食には使いません。(笑)・・・屋上のいけすでしばらく子どもたちと観察します。

 

さて、日本人の一日の平均睡眠時間はどれくらいかご存知ですか。2018年のOECDの調査では、加盟国中最下位の7時間22分だそうです。睡眠時間が6時間未満の人が38%だそうです。OECD平均が8時間25分ですので、平均よりも1時間以上少ないのです。

 

意外にも、同じアジアの中国がおよそ9時間で第1位で、米国、カナダ、ベルギー、スペイン、イタリアの順で、国民がしっかり寝る国となっています。

 

日本人は、寝る時間を惜しんで仕事や勉強に励むのが美徳とされていた時代も過去にはありました。「24時間戦えますか」のCMの音楽は、今でも口ずさむことができますね。しかし、睡眠不足がパフォーマンスの低下や病気につながることが、今では常識となり、睡眠をどうが取るかが問われ始めています。

 

JR東海は、新幹線の運転士に「睡眠自己管理プログラム」を導入しているそうです。就寝・起床時間や勤務時間、眠気などを打ち込むと、10日分の睡眠状態が100点満点で評価され、的確なアドバイスが出るそうです。また、民間企業でも、「お昼寝」を積極的に推進していく取り組みが広がっています。

 

「睡眠不足が蓄積すると『睡眠負債』となり、仕事の能率低下や大事故につながり、命にかかわる病気のリスクを高める。睡眠不足は社会問題だ」と、専門家は警鐘を鳴らします。

 

しかし、新型コロナウイルス騒動で、プラスに作用したのが睡眠時間です。在宅勤務や時差通勤などで働き方に変化があった人の多くは、「睡眠時間が長くなった」と回答しています。

 

新しい生活様式の一つに、「睡眠時間を今までよりも長くする。まずは目標8時間」を入れるのがいいかもしれません。保育園の子どもたちも「寝て育つ」のです。