コロナを学ぶ授業

昨日、保育園の帰りに近くのホームセンターに寄ると、ワゴンに「J-POPスーパーベスト」のCDを発見・・・昭和おやじの青春時代にヒットした曲がずらり並んでいます。たまらず、衝動買いです。

 

お昼寝が終わって、音楽を流すのですが、園長が、「佐野元春のSOMEDAY」や「爆風スランプの大きな玉ねぎの下で」を口ずさむ姿に、違和感を覚えた子どもたちです。「園長先生がまだうーんと若い頃に流行った歌だよ」と教えても「???」の顔です。(笑)

 

私が学生の頃は、まだチェーン店のカラオケボックスなどはなく、カラオケができるスナックなどでレーザーディスクカラオケという時代でした。他のお客さんのいる前で歌うので、緊張した思い出があります。「いまはむかし・・・」の話です。

 

さて、緊急事態宣言が解除されたのちに、多くの自治体で学校が再開しましたが、「新型コロナウイルスを学ぶ授業」は、どんな形でおこなわれたのか、興味がありますね。

 

東京都世田谷区の千歳中学校では、保健体育の時間を使って、「今、私たちが大切にしなければならないことは『さまざまな情報に振り回されないこと』だ!」で授業がスタートしました。

 

新型コロナウイルスの医学的な話や、国別の感染状況などのテレビニュースのような内容ではなく、感染症が引き起こす「病気」「不安」「差別」の3つの相関関係を理解する授業だそうです。

 

担当した教員は、買い占めで商品の棚が空っぽになってしまった画像などを使用し、「当たり前だった日常生活の重要性に気付かせたかった」と言います。本来なら、アクティブラーニング的に、生徒たちの意見をこの授業で交わしたかったようですが、授業の終わりに、生徒の意見をワークシートに記入させます。

 

「手洗いや消毒を徹底する」「人への感謝の気持ちを忘れない」「偏見や差別は、とても怖いものだと思った」「コロナウイルスと共存する世の中をイメージしないといけない」などの意見があがったそうです。

 

「新しい生活様式は○○です」という報道が多いのですが、大切なのは、子どもたちが自分で、新しい生活様式を考えることです。正解が1つではなかったり、正解がなかなか見つからない問いですね。

 

千歳中学校のねらいは、「子どもたちが、優しさや寛容さなどを育み、人への配慮ができるようになってほしい」です。

 

ここ数カ月のコロナ禍での出来事や、これからの生き方については、学校の授業に取り入れるべき、大切な内容ですね。そして、子どもたちが自分で考えることにつながるのです。