オンラインで起業家教育

今日は久しぶりに体操教室でした。新しい先生が登場です。若い女性の先生だったので、男子園児はいつも以上に張り切っています。(笑)笑顔を絶やさない○○先生を子どもたちは、すぐに気に入ったようです。

 

さて、昨年度に開校したばかりの東京都調布にある「ドルトン東京学園」では、この夏、中学1・2年生を対象に、「起業家教育プログラム」のゼミを実施しました。民間企業とのタイアップで、オンラインで子どもたちは参加します。

 

私が中学生の頃には考えられないようなプログラムです。

 

「リーンキャンバス」というワークシートを使います。「顧客が求めていること・課題」「サービスの独自価値(他のサービスより優れている点)」など、サービスを生み出すために必要な要素を1枚の紙にまとめるのです。

 

これらを、タイアップする民間企業のスタッフや起業家たちが支えます。ある生徒は、遠隔で音楽の練習などができるサービスを提案します。コロナ禍で合奏の練習ができない状況を「顧客の課題」として提示し、音楽家や指揮者、指導を受ける人などをサービスの「ターゲット」に設定します。

 

もちろん、自分から考えを言い出せない生徒もいます。ただし、これは社会とつながるツールの一つであり、必ずしも参加した生徒全員が起業家を目指す必要はなく、目の前の出来事から、やるべきことを自分で考えだす「課題設定力」を生徒に身に付けさせることを目的にしているそうです。

 

ドルトン東京学園の荒木校長は「学校は社会に踏み出すための準備をする場であり、生徒が安心してさまざまなことに挑戦し、失敗できる場でもある。今後も学校と社会をつなげられるよう、校外のさまざまな組織などと連携していきたい」と言います。

 

子どもたちが、やがて大人になり社会に出ていく、最初の場所は90%以上が「組織」です。厳しい世界ですが、自分で考えることができる人にとっては、限りない可能性の場でもあるのです。

 

学校での学びの中に、「社会」への視点が必要であることは、言うまでもありませんね。