令和2年度 親子遠足 つづき

お弁当タイムは、子どもたちが、遠足前から具体的にイメージできるので、一番のお楽しみタイムです。

 

広場へ移動します。そこには、大きなエノキがあって、木陰を作っています。日陰に入り、さわやかな風が少しだけ、涼しさをもたらしてくれます。

 

各ファミリーのお弁当タイムを覗いていきます。子どもたちだけでなく、パパママもいい笑顔です。しっかり歩いて、汗もたくさん流して、仲の良い家族同士は、一緒になって食べていますね。

 

子どもたちは、弁当を食べながら、エノキの枝が気になります。そこにぶら下がって、「見て見て!」と大騒ぎです。小学生は、木登りに夢中です。

 

「カヤネズミ」という日本最小のネズミは、昆虫ほどの大きさです。カブトムシくらいです。カヤの葉に、巣を作っていました。エノキの根元に生えるキノコが「エノキダケ」です。スーパーで売っているのは、人工的に栽培されたものです。今日は、エノキが実をつけていました。鳥の好物ですが、昔の子どもたちは、おやつにしていたそうです。乾燥したアンコの味がします。あまり美味しくないですが。(笑)

 

お腹いっぱいになったところで、恒例の親子ゲーム大会です。親子ゲームは、毎年大盛り上がりです。遠足の思い出として、欠かせなくなってきました。年中5歳男の子が、風船運びレースで、ライバルの男の子に負けて号泣しています。それを見たママが、大魔神のように燃えました。

 

その後の親子レースで、パパたちを相手にしても、驚異的な身体能力で撃破します。「目の前で、息子がやられたので、こうなったら、倍返しだ!」と、美人ママが吠えます。

 

そりレースは、そりに乗った我が子を親が引っぱります。毎年一番の盛り上がりとなり、そりに乗った子どもたちも笑顔いっぱいです。最後のゲームは、「セミの抜け殻集め」です。今回のフィールドワークで学んだことを子どもたちが、すぐに実践します。次々と、セミ抜け殻を発見します。大人の方が、なぜか見つけられません。(笑)

 

わずか数分の間で、2チーム合計79個の抜け殻を見つけました。2歳の男の子そっちのけで、5個の抜け殻をゲットしたママは、昆虫顔になって夢中に探していました。

 

初秋の親子遠足の予定が、真夏の天気となりましたが、誰一人、暑さに倒れることもなく、ざっと4時間の「自然の中での素敵な時間」が終了しました。

 

コロナ禍で、当初は6月に予定していた親子遠足を9月に延期したものの、ホワイトきゃんばすの遠足スタイルである、「解説員にご協力いただき、学びや体験がある遠足」を受け入れてくれるところがなかなか見つかりませんでした。

 

北本自然観察公園も、緊急事態宣言が解除されるまでは、休園していましたが、9月以降に、保育園や幼稚園の遠足の受け入れを始め、なんとか、親子遠足ができる運びとなりました。

 

今回の親子遠足も「保育園ホワイトきゃんばすらしい遠足」になったと、園長は思っていますが、初めて参加される保護者が多かったので、この遠足を機に、親子で自然を楽しむ時間が増えるとうれしいですね。そして、もともと屋上遊びで、虫に強い子どもたちが、より深い学びへと進んでいくことでしょう。

 

北本自然観察センターの職員の皆様・・・カメラマンのアンパンマンおじさん・・・そして、たくさん歩いて頑張った子どもたちと保護者の皆様に感謝をして・・・大満足の親子遠足でした。