ざんぎり頭を叩いてみれば・・・

今日も真夏のような天気の下、西文ひろばで、運動会の練習です。寺子屋園児は、30メートル走を実際に走ってみました。「勝った負けた!」で大騒ぎですが、ポイントは、運動会当日までに、悔しい気持ちや速くなりたい気持ちで、どれだけ頑張ったかです。

 

さて、「ざんぎり頭を叩いてみれば文明開化の音がする」というフレーズ・・・日本史の時間で習った方も多いかもしれません。

 

明治維新後、チョンマゲを切って、新しいヘアスタイルである「ざんぎり頭」になっていくのですが、その手順はどうだったかと思いますか?

 

当時の男性は、月代(さかやき)といって、頭のてっぺんまで剃り上げた髷(まげ)をのせていました。現代のお相撲さんの大銀杏は剃り上げないので違いますね。

 

①髪を全部剃り、坊主頭にしてから髪を伸ばした

②ますは、月代部分を伸ばしてからチョンマゲを切った

③いきなりチョンマゲを切って、落ち武者スタイルになってから髪を伸ばした

 

それぞれのパターンがあったようですが、一番多いのは②だったようです。しかし、チョンマゲをやめない人も、明治維新直後は多かったようです。

 

そこで、冒頭の「ざんぎり頭を叩いてみれば文明開化の音がする」の意味を考えてみてください。中学生の頃の私は、明治維新で、単純に日本の男性の髪型が大きく変わったことを表現していると思っていましたが、もう少し深い意味があるようです。

 

「ちょんまげ頭の人は、古いものにしがみついて変わりませんという気持ちを表し、ざんぎり頭の人こそ文明開化の波に乗り進んでいる人だ」という意味が込められています。

 

さて、令和の時代になると、人々の価値観も文明開化の時代のようにはいきません。古いものにしがみつくのは、いかがなものか?ですが、古いものを大切にして、古いものの価値をきちんとい理解できる人が、時代の波に乗っている人かもしれませんね。

 

今日は、昔の話のようですが、わずか150年ほど前の「ざんぎり頭」と「文明開化」の話に浸ってみました。