平成2年度 運動会

朝から気持ちいい秋晴れです。雨で一日順延となりましたが、今年度の運動会を無事に行うことができました。今回は、園児全員が元気に出席です。園児46名と卒園児13名が西文ひろばで熱戦を繰り広げました。

 

ホワイトきゃんばすの運動会の特徴は、1か月以上前からとことん練習することです。寺子屋園児は、毎日のように西文ひろばで練習漬けとなりました。30メートル走にサーキットレース、紅白対抗リレーについては、「勝った負けた!」で、泣いたり笑ったりと、時には感情をぶつけ合い、時には励まし合って頑張ってきました。

 

運動会は、今日1日だけですが、1ケ月前の練習から、子どもたちの成長のストーリーは始まっていました。

 

0~2歳児の「みんな元気によーいドン」では、毎年のことですが、ママが一緒だと泣いてしまう園児がいます。ママとしては「残念!」な気持ちだったでしょうが、練習でしっかりと走る姿を撮影していますので、そちらをお楽しみに。

 

年中男子ライバル同士の戦いは、練習ではずっとA君が30メートル走もサーキットレースも勝ち続け、一度も負けたことがありませんでした。しかし、負けていたH君は、腐ることなく毎回一生懸命走り、直近の練習では、あと一歩のところまで迫っていました。そして、今日の本番では、初めてA君に勝ったのです。練習の結果を考えると、番狂わせがおきたのです。

 

負けたA君は、悔し涙が止まりません。「なんで!俺が負けるんだ!」しかし、この負けは、A君にとっては、成長への大きな通過点となるはずです。練習でも本番でも一度も負けないまま運動会が終わったら、きっと「俺は凄いんだ!」と天狗になっていたかもしれません。精神的にも強くなる機会をもらったのです。

 

年長のリーダーには、昨年まで、1番足が速いK君と2番目のMさんの二人を任命しました。しかし、Mさんが負け続け、自信を無くしていくので、M君をリーダーに抜擢しました。しかし、何度走っても、K君には勝てません。しかし、本番直前の練習の時に、30メートル走で、初めてK君に勝ったのです。

 

「俺に勝てる奴なんかいない!」と思っていたK君は、自暴自棄になるどころか、冷静に勝つ方法を考えました。さらにギアを入れて、自分の走りのレベルを上げたのです。そして、今日のS君との対決では、きっちり勝利したのです。

 

入場行進や、友だち列車では、大きい子が小さい子をいたわるシーンがたくさんありました。異年齢保育の子どもたちの素敵な行動ですね。

 

親子競技では、ほのぼのと親子の絆を見せてもらいました。卒園児は、小学校5年生から1年生まで13名も集まってくれました。かつて、この場所で運動会をがんばった思い出が頭をよぎります。迫力の走りを見せてくれました。

 

組体操は、今までの練習のどれよりも勝る、最高の演技を見せてくれました。「仲間と協力して成し遂げる」気持ちが、十分伝わってきました。

 

「紅白対抗リレー」は、チームのために、自分が持つ最高の走りをぶつけます。そして、感動のラストへ・・・赤組と白組のアンカーK君とS君が、同時ゴールです。

 

まだまだたくさんの物語がありますが、すべて、子どもたちの「あきらめないで頑張る」気持ちから生まれました。最高の運動会を!子どもたちありがとう!

 

そして、応援いただいた保護者の皆様に感謝いたします。