人間の負の本能

昨日のハロウィーンパレードの話が、子どもたちの間で今日も続きます。カクレクマノミのニモの仮装をした4歳女の子は、「おしりが大きくなって…イスに座れなかったよ」なんて言っています。連絡ノートにも保護者のコメントがいっぱいでしたが、子どもたちにとっては、大人の想定以上に楽しい時間だったようです。

 

そして、今日の午後のおやつ・・・ハロウィーンバージョンです。マシュマロを使ったお化けのゴーストンスイーツに、何と、カブトムシの幼虫スイーツとミミズスイーツです。オレオクッキーを砕いて土に見立てて、幼虫は、キャラメルコーンの季節限定ミルク味にチョコレートをコーティングしました。ミミズは、グミをアレンジです。ハロウィーンにピッタリの、楽しいおやつとなりました。

 

さて、よく街頭インタビューなどで「世界はこれから良くなるか?悪くなるか?」と人々に聞くと、多くの人が「悪くなる」と答えます。

 

しかし、実際には、世界は私たちが思っているより良くなっています。世界が「先進国」と「途上国」に分かれていたのは過去の話であり、世界人口の多くは中所得国に暮らしています。極度の貧困層の割合は過去20年で半減し、世界の平均寿命はいまや70歳です。

 

それなのに、私たちは、「世界は悪くなる一方だ」「未曽有の危機だ」「最近の若者はけしからん」「昔はもっとよかった」などど感じることが多いのです。不思議ですね。

 

これには、人間の負の本能が作用されていると言われています。例えば、「ネガティブ本能」「恐怖本能」「単純化本能」などです。

 

隣りの家は、遠くの山より大きく見えるけど、私たちの脳がそう認識しているだけであって、実際には山の方が大きいですね。私たちは、それを知っているので、物の大きさを冷静に判断することができます。同様に、世界の出来事の見え方を知っていれば、より冷静な判断ができるはずなのです。

 

人間の負の本能の中で、実にやっかいなのは「焦り本能」だそうです。「今すぐに手を打たないと大変なことになる・・・」と思い込む本能です。みなさんも、この焦り本能を経験していると思います。私は、仕事で何度も焦った判断を下して失敗しました。これは「焦り本能」がさせたのかもしれません。

 

私たちは、この人間の負の本能と対峙しなければならないのですが、「人間には負の本能がある」と思っていれば、これからは、少し冷静に、例えば、思いつきではなくデータを集めてじっくりと判断することができるかもしれません。

 

焦らず・・・じっくり・・・が、やっぱりいいようです。