屋台村からデパートの大食堂へ

土曜日に、小学校5年生になる元園児から、たくさんのぬいぐるみが届きました。ママとUHOキャッチャーでゲットしたものです。かわいいキャラクターがたくさんあったので、保育園の子どもたちは大喜びです。3日くらいたつと熱が冷めてきますが・・(笑)

 

さて、ある校長先生が面白い例え話をしています。

 

「学校の職員室は、『屋台村』に例えることができます。それぞれの店主(教員)は、工夫を凝らして自分の店の味をつくり、それを最高の状態でお客様(生徒・保護者など)に提供しようとうとしているこだわりの人・・・頑固な人が多く、新しいものに飛びつくのには抵抗があり、屋台村の地主(校長など)から店の商品や接客について、あれこれ言われるのも嫌い。でも、最近の客様は、今までのやり方だけでは対応できないことが多く、ちょっと悩んでいる」

 

どうですか・・・秘伝の味を守るというのは、聞こえはいいかもしれませんが、決して他の店主(教員)に、その素晴らしい技を教えないということです。「職員室には壁がある」といわれるのも、こんなことが理由の一つなのかもしれませんね。

 

この例は、少し昔の学校のイメージです。

 

これからの学校は、「屋台村」ではなく、「デパートの大食堂」のように、変わりつつあります。大食堂なら、店主(教員)が一人休んでも、おのおの腕の覚えがある人が力を合わせて、美味しいものを提供できますね。

 

屋台の店主なら、料理も接客も会計もすべて一人で行うイメージですが、デパートの大食堂なら、料理人だけでなく、様々な仕事が役割分担されています。それぞれが、力を合わせて、お客様に対して最高のサービスを提供するのです。

 

今の学校も同じです。教員以外に、事務職員、特別支援教育支援員、給食配膳員、学校司書、スクールカウンセラー、学習指導員、スクールサポートスタッフ、学校コーディネーターなどなど・・・仕事内容も給与も勤務時間も異なります。

 

「働き方改革」は、一般企業だけの話ではありません。学校では、教員ではない学校職員が、肩身狭そうに働いている学校は、昔の学校の負のイメージから抜け出せませんね。

 

生徒や保護者と直接かかわるのは教員の仕事ですが、「生徒とは関わらないで・・・指示したこと以外の仕事はやらないで・・」なんて、教員が学校職員に言っていたら、仕事は広がりません。

 

コミュニケーション能力と言ってしまえば簡単ですが、教員も「人を巻き込む」ことが大切になってきますね。結果、お客様である「生徒や保護者」に良いサービスを提供することができるのです。

 

「チーム学校!」とは、そんな職場環境と、地域と保護者を巻き込んだ姿ですね。