オンブバッタ

今週は、暖かい日が続いたので、今日の北風が少し寒く感じましたが、子どもたちは、上着を脱ぎすてて、屋上遊びを楽しんでいます。ファームの小松菜や大根の葉をむしゃむしゃ食べている「アオムシ」も観察しました。

 

木曜日に、ざっと200匹の赤ちゃんカマキリを屋上に放ちましたが、今日も、その中の一匹を見つけることができました。もちろん、まだかわいい赤ちゃんのままです。そして、冬になろうかという季節に、まだ元気に草むらを跳ねているのが、「オンブバッタ」です。今日も、5匹くらい、ピョンピョンしています。

 

オンブバッタですが、背中におんぶする習性があるので、その名前がついているのですが、人間のように、母親バッタが子どもを背負っているのではないそうです。私は、てっきりそう思っていたのですが、メスがオスを背負っているのです。メスよりもオスの方が体が小さいのです。

 

オンブバッタは、産卵のための生殖活動が終わった後も、オスがメスの背中に乗っています。その理由は、はっきりとしていません。

 

オスがメスを他のオスに乗っ取られないように頑張っている・・・鳥などの敵に襲われた時に背中のオスだけが犠牲になり、産卵するメスを助けるのではないか・・・などの理由が考えられるそうです。

 

オンブバッタの多くは、これから冬本番を迎える前に、卵を土の中に残して死を迎えます。中には、来春まで生き延びるバッタもいるそうです。どの生き物の世界にも、しぶとい奴は存在するようですね。(笑)

 

冬を前にして、屋上で見られる虫がだんだんと減っていくので、来週は、このオンブバッタをじっくりと子どもたちと観察しようと思っています。