ブッタのように私は死んだ

私がよく聴くラジオは、埼玉県民なら誰でも知っている(笑)、FM795(ナックファイブ)です。そこから、衝撃的な歌声が聞こえてきました。

 

~悪い男だと知りながらも、いつか結ばれることを信じて尽くしてきた私。しかし、願いも空しく男に手をかけられ、土の中に埋められてしまう~曲名は「ブッタのように私は死んだ」で、歌うのは坂本冬美さんです。

 

坂本冬美さんと言えば、演歌歌手でありながら「また君に恋してる」をドレス姿で歌うなど、時には、演歌の枠を越えながらも、演歌を大切にする歌手という印象があります。

 

この曲の作詞作曲は、サザンオールスターズの桑田佳祐さんです。他のアーティストへの楽曲提供は23年ぶりだと言います。実は、坂本さんは、中学生の時からサザンのファンで、歌手デビューしたら、一度は桑田さんに曲を書いていただきたいと思っていたそうです。

 

平成最後の紅白歌合戦で、サザンと初共演を果たし、その後、中学時代からの想いをしたためたラブレターのような手紙を桑田さんに送ったそうです。そんなことがあり、今回の楽曲提供につながったそうです。

 

坂本さんは、サザンオールスターズの「勝手にシンドバット」を聞いて、衝撃を受けたそうですが、私も中学1年の時に、音楽室で、当時の音楽教諭佐竹先生が、勝手にシンドバッドのレコードを大音響で流してくれたことを今でも思い出します。「勝手にしやがれ」と「渚のシンドバット」が当時ヒットしていたから、「勝手にシンドバッド」という曲名にしたなんて、桑田流のふざけたところがありましたが、音楽教諭は、やがて、このバンドの未来を予測していたかもしれません。

 

坂本さんは、「ブッタのように私は死んだ」で、和服という鎧を身につけて「演歌歌手の真面目なイメージを壊しちゃいけない」という自分がいたけど、「今ここで自分の殻を破らないといけない」と覚悟を決めたそうです。

 

自分の殻を破る・・・よく使われる言葉ですが、私たちのどれだけが、それを実行できたでしょうか。自分らしく生きるいうことは、今までの自分を貫く生き方でもあり、新しい自分を見つける生き方でもあるかもしれません。

 

そんな気持ちで、どうですか・・・桑田佳祐スパイスと坂本冬美さんの歌声を聴いてみませんか。