狭山茶スイーツ

今日は、2歳児の男の子が自転車に挑戦しました。「寺子屋全員が自転車に乗れるようになったぞ!」と園長が大きな声で騒ぐものだから、他の園児も気になっていたところです。そこで、年長園児に「寺子屋じゃない園児で誰が自転車に乗れると思う?」と聞くと、「○○君だよ!」と3歳男の子に白羽の矢が立ちました。

 

彼は、内向的な性格なので、背中を押してあげて、どんどん前に進むタイプです。今日は、彼に「練習してみる?」と聞いてみると、元気に「やってみる!」でした。

 

今日は、15メートルくらい進むとペダルを止めてしまう癖があって、自転車免許証交付とはなりませんでしたが、あと何日か練習すれば、クリアできそうです。男の子も途中で諦めないで頑張りました。

 

さて、今ここには、洋菓子の不二家の「狭山Sweets」のチラシがあります。「狭山茶の抹ほう茶モンブラン390円(抹茶とほうじ茶のモンブラン)」「プルプル♪狭山茶のつや玉390円(狭山茶プリン&チーズムース)」が、おいしそうです。

 

この商品を企画したのは、不二家の商品企画担当ではありません。埼玉県立所沢高校の5人の生徒です。

 

「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と言われるように、狭山茶は日本三大銘茶の一つです。静岡や宇治と比べると、知名度が低いのですが味は抜群です。この「狭山茶を使ったスイーツで地元を活性化したい」と意気込む5人組のグループが、所沢高校のキャリア教育の中で、クローズアップされます。

 

これは、ただの提案で終わりません。彼らは、県内の複数の製菓会社へ直接商品化のお願いに動きます。お菓子の世界ではプロの社会人とのやり取りを経験します。しかし、次々と断られたそうです。しかし、不二家の企画担当者が検討してくれることになり、打合せを繰り返しながら、具体化していきます。

 

当初は、新茶の時期に合わせて、5月の販売予定だったそうですが、コロナの影響で10月の販売となりました。チラシには、高校生5人が、企画開発にあたる映像もあります。もう、これをみたら思わず買ってしまいますね。

 

どうですか・・・高校生が、目的を持って、スイーツの企画提案を本物の企業にぶつけて、店頭販売にまでこぎつけたのです。最近は、キャリア教育が高校でも盛んに行われていますが、就業体験や企画までが、せいぜいです。今回のように、実際に自分たちが企画した商品が店頭に並ぶなんて・・・この経験は、彼らが、大人になるにあたって、大きな財産となることでしょう。素晴らしい経験ですね。