「鉄印」が静かなブームに

今日は、予想外の雨となり、保育園の子どもたちは、折り紙で「サンタクロース」を作りました。サンタクロースは、少し難しいレベルなので、小学生も含めて「全集中」です。そう言えば、昨日の朝刊は、紙面が「鬼滅ジャック」されたので、新聞をとっている家の子どもたちは、「うちのは○○だった」と大騒ぎです。

 

さて、神社仏閣で授かる「御朱印」ではなく、今、静かに「鉄印」が話題になっています。この鉄印は、「第三セクター鉄道協議会」に加盟する全国の第三セクター鉄道40社が、7月10日から始めた企画で、三セク鉄道に乗車した証です。

 

台帳の鉄印帳(2200円)を購入し、乗車券の提示と記帳料(300円~)を支払うと各社のオリジナル「鉄印」がもらえるという仕組みです。

 

第三セクターとは、旧国鉄の赤字ローカル線を地元自治体と民間が引き継ぎ、共同で出資してできた鉄道です。元赤字ローカル線ですので、経営的には厳しい状況です。2019年度、40社中、黒字経営はわずか7社だそうです。そこに、今年は新型コロナウイルスが直撃したわけです。

 

しかし、この「鉄印」が静かなブームを起こしているそうです。もともと、コレクションは、人間の本能を刺激する趣味と言えます。また、鉄印の魅力は、乗車の「記憶」だけでなく「記録」としても残せるところが、さらに、鉄道ファンの心をくすぐるようです。また、地方鉄道を応援しようという気持ちが、さらに加速しているのです。

 

この鉄印帳を発案したのは、熊本県の「くま川鉄道」の社長です。経営が厳しい三セク鉄道を盛り上げたいと思い、妻の御朱印帳を見て、ひらめいたそうです。

 

私も鉄道の旅が大好きですが、その沿線の魅力を感じ、宿で仲間と美味しい地酒で語り合う・・・まさに、至福の時間です。でも、これだけでは、地方鉄道は盛り上がりませんね。アイデアがあれば、現状を変えることができる・・・今では、鉄道ファン以外の人たちも、地方鉄道の「鉄印」を求めてやってくるそうです。

 

鉄印によって、人が動き、地域が活性化する。新たな「地方創生」が始まる予感です。応援したいですね。