幸せってなんだ!?

幸せに決まった定義などありませんし、人によって感じ方は違うのでしょうが、面白いコラムを見つけました。

 

「人は自らを幸せにすることはできない。だって幸せになろうとするとは何かを期待すること。そして、期待は常に裏切られる。他人がいつもあなたの都合よく動いてくれるなんてあるわけない。だからあなたはいつも失望する。幸せになろうとすることそのものが、不幸の元になってしまうわけです」

 

あ~、一気に夢も希望もなくなってしまいそうなコメントですが、話はこれからです。

 

新聞記者として働いていた彼女は、自分の意志で会社を辞めて、フリーランスの道を歩む決心をします。しかし、肩書きを失った途端にナメた態度に出てくる仕事仲間がいたそうです。全てのやり取りが命令口調です。今までなら会社の看板を使ってやっつけることができたのに、今は、取替え可能な一業者。どうすることもできぬままストレスだけがたまります。

 

そこで、彼女は考え方を変えたそうです。「どんな相手でも世話になっていることに違いない。ならば怒る代わりに、全力で感謝の意を表明してやろうじゃないか・・・」と。

 

メールが来たら数秒で返信。「お世話になっています!」「ありがとうございます!」と一言を添えるのも忘れない。しかし、反応ゼロ・・・でもめげずに続けたそうです。最初から期待していないのでカリカリしません。

 

で、しばらくして相手が担当替えになり、最後の挨拶メールに「いつもお返事に励まされてました。ありがとうございました」とあったそうです。彼女は、このイケ好かない野郎が、私のメールでちょっと幸せになっていたという事実だけで、嬉しく思ったそうです。

 

そうです。「幸せって・・・人を幸せにすることだ!」と彼女は思ったのです。

 

それからというもの、彼女はスーパーのおばちゃんだろうが、近所のおっさんだろうが、笑顔で挨拶し、立ち話につき合い、服を褒め、メールの返信は秒・・・すると世界が一変したそうです。自分がどんなひどい状況でも周りはみな笑顔。思えば、これを幸せというのではないか。

 

どうですか・・・小さな話に聞こえそうですが、とてもいい話だと思いませんか。