女性管理職を増やす手だては・・・

今日の体操教室・・・最近は、体操の先生が毎回、楽しんで伸びるような新たなプログラムを用意してくれるので、子どもたちは、大いに盛り上がっています。

 

今日は、「逆立ち選手権」を行いました。保育園の子どもたちは、仲間と協力することをクリスマス発表会の練習などを通じて学んでいますが、運動会の練習では「あきらめないこと・勝つこと」への執念を学んでいます。「逆立ち選手権」は、学年別に、壁に足をつける体勢の逆立ちを、誰が一番長くできるかを競います。

 

年中・年長園児は、意地の張り合いで、なかなか決着がつきません。腕がしびれて、もう限界というところまで、粘る子どもたちです。年長で優勝した6歳女の子は「最後○○君との戦いになっても、絶対に負けないぞ!」と思っていたそうです。園長としては、根性論で保育はしていませんが、こんな子どもたちを見ていると、なぜか嬉しい気持ちになるのです。

 

さて、日本では、政治の世界も民間企業でも、女性大臣や女性管理職が、世界の中では極端に低いと言われています。今日は、公立学校の話です。

 

公立学校の2020年度の教員統計が発表され、管理職に占める女性の割合は19.7%で、これまで最も高かったそうです。平成23年度では、14.8%だったので、ざっと10年間で5%アップしたことになります。

 

民間企業で考えれば、女性の管理職比率が19.7%というのは、高い数字ですが、学校では、女性の先生が、ざっと全体の60%です。女性教員が多いのに、管理職(校長・教頭)が、19.7%しかいないとも考えられますね。

 

一方で、都道府県別の差が大きく、小学校の女性校長の割合は、広島県で46.9%、石川県で42.3%だったのに対し、山梨県では7.2%、長崎県では9.3%にとどまるそうです。

 

責任が重い・・・子どもと関われない・・・といったマイナスイメージで語られることが多い管理職です。さらに、女性は、家事育児介護などの負担が重くのしかかり事が多いです。女性教員に、いかに管理職のやりがいや魅力を伝えることが求められます。

 

昨年「女性管理職という生き方~なんて楽しい教頭職」を出版した船橋市立法典東小学校の藤木美智代教頭は、「かつての自分は、学級担任を一生続けたいと考えたが、40代後半、学級だけ見ている年齢ではなくなったと感じ、管理職を目指すことを決めた。教頭になって、『自分のクラス』ではなく『学校』の成功や評価を喜べるようになった」と言います。

 

プロ野球では、「名選手必ずしも名監督にあらず」とかつては言われましたが、現代野球では、名選手が名監督という例が多いですね。学校でも、「学級経営がうまい教員が管理職になるなんてもったいない」と考えられていましたが、今は「学級経営がうまい先生に学校経営も任せたい」という流れだそうです。

 

ゆっくりですが、学校も女性管理職の割合が増えています。私のサラリーマン時代の経験でも、女性の発想や企画力は、過去の概念にとらわれないものが多かったですね。多くの組織にとって、男女やベテラン&中堅&若手のバランスが取れていることがいいに決まっていますね。