授業づくりを見直す

屋上にあるビワの木やクワの木が、この冬に切られることになりました。あまりにも大きくなりすぎて、ショッピングセンターの設備上、不具合が出てきました。ビワも桑の実ことマルベリーも、子どもたちのおやつだったので残念ですが、仕方ありません。

 

切られたビワの枝で、職員が「パチンコ」を作りました。V字の枝にゴムを通した昔ながらのパチンコです。子どもたちは、そのパチンコで射的ゲームを楽しみます。なかなかうまく球を飛ばせない子どもたちです。(笑)

 

さて、小学校6年生を担任するある先生の話です。この先生は、コロナ禍の今「いままで頭を使っていなかったなぁ~」とつぶやきます。「もちろん、これまでも自分なりに考えて主体的に行動してきたつもりだった。しかし、振り返ってみれば、それは結局、『学校の常識』に沿って考えたことばかりだった」と言います。

 

コロナ禍での対応は、自分の授業スタイルを根本的に変えることにもなったそうです。いつ再び休業になるか分からないので、授業中の説明の時間を思いきり減らし、子どもたちが映像やテキストを見て、レベルに応じた課題にたくさん取り組めるようにしたとのことです。

 

「これまでは、かけた時間数ばかり見て、やったつもりになっていたが、教員側のペースに合わせてやっていたら、いつまでたっても終わらない。時間をかけても、それが身についているとは限らないと実感した」と言います。

 

今年度は、今までと同じような授業をしていたのでは、教科書も終わらない。ならば、根本的に授業づくりを見直さなければ・・・と思った先生が多くいたことでしょう。やり方は、色々でしょうが、子どもたち同士で学び合える環境を作り、出来る限り個別対応に近い取組みが、成果につながったと言われています。ここは、コロナ禍で、先生たちも「自分の頭で考え始めた」のです。

 

今月から保育園では、年長園児は小学校生活を想定して、お昼寝をしません。この時間に、最近は「10マス計算」をしています。そう、たし算の勉強です。もちろん、たし算は小学生になってからすればいいので、みんな一緒にやろう・・・ではありません。個別対応での学びにしています。計算ができる子も、苦手な子も、共に達成感を味わってもらうためです。

 

学校の先生に限らず、私たち大人は、コロナ禍で、ようやく自分の頭で考え始めたのかもしれませんね。仕事でも日常の生活でも、まだまだ改善点はたくさんあるかもしれません。