要の5歳児

今日は土曜日ですので、卒園児の小学生までタテの関係が広がります。5歳児の年長園児2名は、お昼寝をしないので、この時間は小学生と一緒に、じっくりと過ごすことになります。

 

「トランプをやろう!」ということになり、5歳児2人と小学生4人で、ババ抜きが始まりました。5歳児はルールが分からないので、小学生に教えてもらいながらです。新しいことを始める時に見せる「目の輝き!」それは、それは、二人ともギラギラしていました。

 

トランプは、屋上にテーブルを置いて「青空トランプ」だったので、さらにワクワクドキドキ感が増したようです。そして、トランプが終わると、ポカポカの陽気の中、汗をかきながら「鬼ごっこ」が始まりました。小学校で流行っている「○○オニ」を楽しみます。5歳児二人にとっては、小学生相手の鬼ごっこは、足も速いし、かなりの運動量となります。2月にもかかわらず、汗をかきながら楽しんでいました。

 

ここまでは、よくある光景です。今日は、夕方の自由時間に、トランプ「ババ抜き」のルールを覚えた5歳児二人が、年中4歳児と年少3歳児に、トランプを教えているのです。来週月曜日から、トランプのルールを覚えた5歳児2名が中心となって、他の5歳児や年中・年少園児に広げていくのでしょう。

 

100人以上の大型保育園では、異年齢保育を行うのは難しいのですが、東京都中野区にある「陽だまりの丘保育園」では、3歳から5歳児は、異年齢保育を行っているそうです。曾木園長は「個人差はありますが、3歳児や4歳児は遊びの中で五感を使って考え、表現することが多いです。それが5歳児になると、創造性や発想力によりつながっていきます。遊びの発展性も強く、子ども同士の協同性なども成長していきます」と言います。

 

年長5歳児は、保育園の子どもたちを引っ張っていく「要」であると同時に、園児自身の「人生の土台づくり」の時期でもあるのです。

 

今日は、小学生から学んだ5歳児が、保育園の後輩へそれをつなげていく・・・こんな素敵な時間となったのです。