同じ速さで歩く

コロナ禍にあって、私が参加しているイエナプランの勉強会もしばらく開催されていませんが、勉強会のメンバーで、自分が経営する塾で講師を務めるTさんが、昨日、大宮氷川神社で結婚式を挙げました。披露宴なしの小人数での式だったそうです。

 

氷川神社の参道を歩く新郎新婦の映像を見ています。新郎は180センチを軽く超える長身で、新婦との身長差は30cmもあります。普通に歩けば、新郎がどんどん先に行ってしまうのでしょうが、新婦の歩くペースと同じ速さで歩いています。結婚式だから当たり前と思うでしょうが、この「同じ速さで歩く」ことは、夫婦円満の第一歩と私は、勝手に思っています。(笑)

 

しばらく、新郎とは直接会っていませんが、「おめでとう!」と、末永く幸せな生活を送ってもらいたいですね。同じ速さで歩けば大丈夫です。

 

保育園の子どもたちが、屋上へ遊びに行くときは、3歳児以上の寺子屋園児が2歳児以下の園児と手をつないで歩きます。大きい園児は、自分の歩く速さと、手をつなぐ園児の歩く速さは同じではないことを感じて、相手に合わせてゆっくり歩く・・・これを狙いとしています。

 

実際は、小さい子の手を引っ張るようにして、走ってしまう子もあって、「○○ちゃんを守るのが君の仕事だろうに!」と注意することもしばしば・・・そんなことを繰り返しています。自分のことを大切にするのと同じように友だちを大切にできる子に育って欲しいと願うのです。

 

子どもたちに、多様性を認め相互に尊重し合えるような人になってもらえるように、保育園での異年齢保育は、自分の基準を押し通そうとするのではなく、相手の基準を知り、受け入れる練習ですね。

 

Tさんの結婚式から、「同じ速さで歩く」ことの大切さを学びました。