「勉強面白い」が最下位の日本

年長園児の小学校入学が、カウントダウンとなってきましたが、この時期に「勉強は面白い?」と聞くと、全員が「面白い!大好き!」と答えます。それが、小学校に入学し、中学になると「勉強が面白い」と思う子どもが、どんどん減っていくのです。

 

個別指導塾などを運営するスプリックスが、日本の他、アジアや欧米の11か国を対象に、6歳から15歳の子どもとその保護者千組に対して調査をしたところ、「学校の勉強を面白いと思う」子どもは、日本が最下位で58.6%だそうです。得意な教科がない子どもも5.3%で最下位でした。

 

「勉強面白い」と思う割合が、最も高かったのは、ミャンマーの95.9%で、10位のポーランドでも70.7%です。日本は11か国の中で唯一6割を下回ったそうです。

 

たいがい、この手の調査では、日本が最下位というのは、よく聞く話ですね。日本人の性格とも関係しているのかもしれませんので、この結果をもって「日本人は、自己肯定感が低くて、大問題だ!」と騒ぎ立てることはないと思いますが、この調査結果は、受けとめないといけませんね。

 

さいたま市教育委員会は、全国に先駆けて、令和3年度から、公立小学校10校で、高学年を対象に教科担任制の導入を始めるそうです。モデル校10校を選出し、令和5年度には市内の小学校104校での実施を目指すそうです。

 

6年生は、国語・社会・算数・理科・音楽・図工・家庭・体育・外国語の9教科で、教科担任から指導を受けられるようになります。中学校の教員が小学校に出向き、指導する場合もあるそうです。もともと、さいたま市は小中一貫教育に力を入れているので、小中の教員の交流もそれほど混乱することもないようです。

 

これで、「勉強面白い」という子どもが増えるかもしれませんね。例えが悪いかもしれませんが、私の場合、外食する時は、「何でもあるような総合食堂」よりも、「○○専門店」を選びます。専門店の方が、こだわりが反映していると思うからです。

 

教科担任制は、専門知識を持った先生が、授業をすることで、より深い学びが行われる可能性が高いと言われてます。

 

もちろん、「幕の内弁当」が好きな人もいるでしょうから、ご意見色々で、小学校高学年の授業の在り方をしっかりと見ていきたいですね。